三菱電機社製「Melsec Qシリーズ」で通信速度が遅い場合、以下をご確認下さい。
- 公開プロトコルを使用する。
非公開プロトコルより公開プロトコルの方が、通信速度が速いです。
- バイナリコード交信を使用する。
「ASCIIコード交信」より「バイナリコード交信」の方が、通信速度が速いです。
- 特殊レジスタの設定による通信時間の確保
大量のデータ通信を行っている場合、以下の設定により通信性能が改善された事例がございます。
特殊レジスタ「SD315(通信処理確保)」に値を設定して、応答時間を高速化します。
SD315の指定は以下のとおりです。
- 通信処理時間を指定時間分確保します。
- 指定した値が大きいほど、通信の応答時間が高速になります。ただし、指定した時間分スキャンタイムが延びます。
- 設定範囲:1〜100ms
- 上記範囲以外を設定した場合は、設定なしとして処理されます。
参照マニュアル)
三菱電機「ハイパフォーマンスモデルQCPU(Qモード)ユーザーズマニュアル(機能解説・プログラム基礎編)」
記載箇所:付録 付2 特殊レジスタ一覧