エネルギー管理のグラフ種別と表示方法

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エネルギー管理のグラフ種別と表示方法

概要

エネルギー管理のグラフ表示には、「グラフ種別」「表示方法」及び「表示モード」という考え方があります。これらの各オプションを組み合わせることにより、様々なグラフを表示することができます。

 

まず、グラフ種別とは、表示可能なグラフの種類です。グラフの種別としては、「使用量グラフ」「エネルギー換算グラフ」「原油換算グラフ」「CO2換算グラフ」そして「ランキンググラフ」が用意されています。

そして、表示方法には、「集合縦棒」「積層縦棒」「100%積層」「円」「発電・消費量」が用意されており、上記の各グラフ種別に対して、画面から自由に切り替えて表示を行うことができます。

さらに、表示モードとして、「比較表示」「比較内訳表示」「複数点比較表示」「累計表示」が用意されています。

 

以下に、各グラフ種別と表示方法、表示モードについて説明します。

 

グラフ種別

グラフの表示方法

グラフの表示モード

 

グラフ種別

まず、エネルギー管理グラフの大きな分類として「グラフ種別」があります。グラフ種別には、「使用量グラフ」「エネルギー換算グラフ」「原油換算グラフ」「CO2換算グラフ」そして「ランキンググラフ」が用意されています。

 

グラフ種別の切り替えは、設定メニューから行うことができます。

 

p_ems_0137

 

グラフ種別

説明

画面イメージ

使用量グラフ

電力やガスなどの使用量をグラフに表示します。

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エネルギー換算グラフ

各種使用量を熱量(J(ジュール))に換算してグラフ表示します。

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CO2換算グラフ

各種使用量をCO2に換算してグラフ表示します。

p_ems_0008_zoom36

原油換算グラフ

エネルギー換算したデータをさらに原油に換算してグラフ表示します。

p_ems_0007_zoom36

ランキンググラフ

使用量をグラフグループの単位でランキング形式で表示します。

p_ems_0009_zoom36

 

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グラフの表示方法

グラフの表示方法には、「集合縦棒」「積層縦棒」「100%積層」「円」「発電・消費量」が用意されています。グラフ種別の内、「ランキンググラフ」は「集合縦棒」のみに対応しています。その他のグラフ種別では各表示方法を指定してグラフの表示を切り替えることができます。

 

表示方法の切り替えは、設定メニューから行うことができます。

 

p_ems_0138

 

グラフの表示方法

説明

画面イメージ

集合縦棒

グループ設定に基づいた集計単位毎の各合計を求め、同じ表示時間単位で複数の棒グラフを束ねて表示します。

 

例えば、日報の場合、横軸の1時間毎の目盛の中に、集計単位毎の各合計を束ねた棒グラブの集合としてまとめて表示します。

 

右は、使用量グラフを集合縦棒で表示した例です。

 

p_ems_0010_zoom36

積層縦棒

上記の棒グラフの集合を1本の積層棒グラフとして表示します。

 

p_ems_0011_zoom36

100%積層

積層縦棒グラフを、縦幅を100%に換算して表示します。

 

p_ems_0012_zoom36

グループ設定に基づいた集計単位毎に表示期間の小計を求め、合計を100%とした円グラフで表示します。

 

p_ems_0013_zoom36

発電・消費量

 

あらかじめ発電量(創エネルギー)として登録されたデータをマイナス値として表示することができます。

 

本表示方法は、グラフ種別が使用量グラフの場合かつ、表示モードが比較内訳表示モード、複数点比較表示モード、表示モード指定無し(通常表示)のいずれかの場合のみ選択することができます。

 

 

p_ems_0139_zoom36

 

発電・消費量表示では、画面の上部に「消費量 - 発電量」というチェックボックスが表示されます。

 

form_ems_091

 

上記のチェックを入れると、消費量の合計から発電量(創エネルギー)の合計を差し引いた値でグラフが表示されます。

 

(「消費量 - 発電量」がOFFの例)
form_ems_093_zoom25

 

(「消費量 - 発電量」をONにした例)

form_ems_092_zoom25

 

hint

使用量グラフの発電・消費量表示では、「表示設定画面」のグラフ表示設定で「使用量グラフに発電量を表示」のチェックを外した状態であっても、発電量がグラフに表示されます。

 

(表示設定画面)

p_ems_0157

 

 

 

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グラフの表示モード

グラフの表示モードには、「比較表示」「比較内訳表示」「複数点比較表示」「累計表示」が用意されています。累計表示モードは、他の表示モード(比較表示、比較内訳表示、複数点比較表示)と同時に指定することができます。

 

表示モードの切り替えは設定メニューから行います。以下は、表示モードが何も選択されていない状態です(表示モード指定なし)。

 

p_ems_0140

 

現在選択中の表示モードには、以下のようにチェックマークが表示されます。メニューの項目をクリックする都度、選択、解除の状態が切り替わります。

 

p_ems_0141

 

表示モード

説明

画面イメージ

比較表示

比較表示モードは、使用量グラフ、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフにおいて、画面から選択された最大3系統の時系列に基づき、選択されたグラフグループ及びポイントグループに含まれる各計量データの合計値を並べて比較表示するモードです。

 

比較表示モードで指定可能な表示方法として、「集合縦棒」「積層縦棒」「100%積層」「円」から選択することができます。

 

以下は、使用量グラフの表示方法を「集合縦棒」とし、比較表示モードで表示した例です。

 

p_ems_0014_zoom25

 

以下は、使用量グラフの表示方法を「積層縦棒」とし、比較表示モードで表示した例です。時系列毎の合計値を積層棒グラフで表示します。

 

form_ems_051_zoom25

 

以下は、使用量グラフの表示方法を「100%積層」とし、比較表示モードで表示した例です。時系列毎の合計値を100%積層棒グラフで表示します。

 
form_ems_054_zoom25
 
 

hint

比較表示モードでは、画面から選択されたグラフグループ及びポイントグループに含まれる各計量データの合計値を並べて表示します。ここで、選択されたグループに発電量(創エネルギー)が含まれている場合に、消費量から発電量を差し引いた量で表示するか(デフォルト設定)、発電量を比較表示から除外するか、あるいは消費量と発電量を区別せずに合計に含めて表示するのかを選択することができます。この表示方法の設定は「表示設定画面」で行うことができます。

 

比較内訳表示

比較内訳表示モードは、使用量グラフ、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフにおいて、画面から選択された最大3系統の時系列に基づき、選択されたグラフグループに含まれるポイントグループ毎の計量データの集計結果(又は、ポイントグループが選択されている場合は、選択されたポイントグループに含まれる個々の計量データ毎の集計結果)の内訳を、積層グラフで並べて表示します。

 

比較内訳表示モードで指定可能な表示方法として、使用量グラフの場合は「積層縦棒」「100%積層」「発電・消費量」のいずれかを、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフの場合は「積層縦棒」「100%積層」のいずれかを選択することができます。

 

以下は、使用量グラフの比較内訳表示モードで、表示方法を「積層縦棒」とした例です。選択されたグラフグループの内訳を積層で表示します。

 
form_ems_056_zoom25

 
以下は、使用量グラフの比較内訳表示モードで、表示方法を「100%積層」とした例です。選択されたグラフグループの内訳を100%積層で表示します。

 
form_ems_057_zoom25

 

以下は、使用量グラフの比較内訳表示モードで、表示方法を「発電・消費量」とした例です。選択されたグラフグループの内訳のうち、発電量(創エネルギー)をマイナス方向で表示します。

 
form_ems_058_zoom25

 

複数点比較表示

複数点比較表示モードは、使用量グラフ、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフにおいて、画面から選択された最大3系統のグラフグループ毎の計量データの集計結果(又は、ポイントグループが選択されている場合は、選択されたポイントグループに含まれる個々の計量データ毎の集計結果)を、積層グラフで並べて表示します。

 

複数点比較表示モードで指定可能な表示方法としては、使用量グラフの場合は「積層縦棒」「100%積層」「発電・消費量」のいずれかを、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフの場合は「積層縦棒」「100%積層」のいずれかを選択することができます。

 

以下は、使用量グラフの複数点比較表示モードで、表示方法を「積層縦棒」とした例です。

 

form_ems_065_zoom25

 
以下は、使用量グラフの複数点比較表示モードで、表示方法を「100%積層」とした例です。

 
form_ems_066_zoom25

 
以下は、使用量グラフの複数点比較表示モードで、表示方法を「発電・消費量」とした例です。発電量(創エネルギー)はマイナス方向で表示されます。

 
form_ems_067_zoom25
 

累計表示

累計表示モードは、使用量グラフ、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフにおいて、画面から指定された日付に該当する表示期間の使用量を累計して棒グラフとして表示します。

 

累計表示モードで選択可能な表示方法としては、使用量グラフの場合は「集合縦棒」「積層縦棒」「発電・消費量」のいずれかを、エネルギー換算グラフ、原油換算グラフ、CO2換算グラフの場合は「集合縦棒」「積層縦棒」のいずれかを選択することができます。

 

以下は、使用量グラフの累計表示モードで、表示方法を「集合縦棒」とした例です。

 
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以下は、使用量グラフの累計表示モードで、表示方法を「積層縦棒」とした例です。

 
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以下は、使用量グラフの累計表示モードで、表示方法を「発電・消費量」とした例です。発電量(創エネルギー)をマイナス方向で表示します。

 
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以下は、使用量グラフで表示方法を「積層縦棒」として、累計表示モードと比較内訳表示モードを同時に有効にした例です。

 
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以下は、使用量グラフで表示方法を「発電・消費量」として、累計表示モードと比較内訳表示モードを同時に有効にした例です。発電量(創エネルギー)をマイナス方向で表示します。

 
form_ems_063_zoom25

 

 

attention

グラフ種別が「ランキンググラフ」の場合は、いずれの表示モードも指定できません。

 

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