通信機能とタグ

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通信機能とタグ

ユニット・タグの概念

Panel Serverには、各種PLCデバイスと通信接続するための通信ドライバが内蔵されています。

 

通信ドライバを設定してPLCと接続する際には、「ユニット」と呼ばれる設定を定義します。通常、接続するPLC一台にき一つのユニットを登録します。同時に複数台のユニットを並列的に登録することが可能であり、異メーカー、異機種混在で設定することができます。各ユニットに対して各種PLCとの通信設定(例えば、接続先アドレス、ポート番号など)を登録します。

 

そして、各ユニットの配下には、「タグ」を登録することができます。タグとは、データを格納するメモリエリアの総称であり、開発言語風に表現すると「変数」の様な役割を持つものです。Panel Serverで個々のタグに対して通信接続させたいPLCデバイスのアドレス情報(例えば、D0、M0など)を登録してやる事によって、タグの値はあたかもPLCデバイスとリンクした状態となり、各アプリケーションはタグを介してPLCの値の読み書きが可能となります。

 

Panel Browserで実行される監視画面アプリケーションにおいても、Panel Serverのタグを介することでPLCデバイス上の信号や数値を画面表示したり、画面からの操作要求の信号をPLCに渡す等の処理を実現します。

 

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外部タグと内部タグ

タグを大きく分けると、「外部タグ」と「内部タグ」に分けられます。外部タグとはPLC等の外部デバイスと通信を行うためのタグのことで、Panel Server側で定義するタグです。内部タグとは、Panel Browserの内部だけで利用可能なタグで、主に画面側での一時的な処理に利用するタグです。内部タグは、クライアントが複数ある場合、それぞれのクライアントに別々に持つため、値の共有は行なわずクライアント毎で別々の値を持ちます。一方、外部タグはPanel Server側のタグに対して各クライアントから接続して参照するため、どのクライアントから見ても同じ値となります。

 

 

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Hint

タグに関する詳細については「タグ編」も併せて参照して下さい。タグの追加手順や設定方法など、豊富な具体例とともに解説されています。