接続方法

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接続方法

OPCサーバとしての接続方法

複数のリモートPCからOPCサーバ(Panel Server)へ接続することができます。OPCの仕様に基づき、クライアント・サーバ間はDCOMが使用されているため、DCOMの設定を行う必要があります。

 

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設定内容は以下のとおりです。

具体的な設定方法については各設定項目を参照してください。

 

項目

対象PC

設定

事前準備

全PC

ワークグループの設定

ユーザアカウントの登録

OPCライブラリの登録
 

サーバ側の設定

OPCサーバとなるPC

OPCサーバの登録

DCOMの設定

ネットワークセキュリティの設定
 

クライアント側の設定

OPCクライアントとなるPC

DCOMの設定

 

 

attention

OPCクライアントアプリケーションがOPCENUMを使用しない場合、クライアント側であっても、OPCサーバとなるアプリケーションの情報をレジストリに登録する必要があります。その場合は、クライアント側のみの設定と合わせて、レジストリ登録作業を行ってください。

設定方法は、サーバ側の設定の「OPCサーバの登録」を参照してください。

 

hint

Windowsのファイアウォールやウイルスソフトを使用している場合、通信が阻止されてしまう場合があります。通信を確立させるために、ファイアウォール及びウイルスソフトのフィルタリングを無効にした状態で、初期設定を行っていただくことを推奨いたします。

 

hint

クライアント側にOPC 関連のライブラリをセットアップしたい場合には、インストーラから「OPC クライアント」のみを選択してインストールしてください。

 

接続の事前準備(全PC)

ワークグループの設定

OPCサーバへ接続する際にOPC接続する全てのPCの「ワークグループ名」を同一にする必要があります。「ワークグループ名」はWindows OSの「コントロールパネル」ー「システム」からご確認頂けます。各PCで異なっている際には「設定の変更」より変更して下さい。
 
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ユーザアカウントの登録

OPC接続するに当たり全てのPCが同一の「ユーザアカウント」を持つ必要があります。ユーザアカウント作成時には、Administrator(管理者)権限を付与するため以下の手順で作成して下さい。

 

1.Windows OSの「コントロールパネル」ー「管理ツール」ー「コンピュータの管理」を起動し、「ローカルユーザーとグループ」ー「ユーザー」を開き、右クリックで「新しいユーザー」を選択します。
ユーザ名とパスワード(全てのPCでユーザ名、パスワードとも同じで作成して下さい)を入力し、「パスワードを無期限にする」のみチェックが入った状態で「作成」を行います。
 
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2.作成されたユーザーを右クリックして「プロパティ」を選択します。「所属するグループ」にて「追加」ボタンをクリックし「Administrators」を追加して下さい。
 
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OPCライブラリの登録

OPCのリモート接続に必要なライブラリを登録します。「コマンドプロンプト(管理者)」を起動し、以下のコマンドを入力します。

 

※以下は、OSがCドライブにインストールしている場合の入力例です。

 

>cd C:\Program Files (x86)\Common Files\Roboticsware\Ver6\opc

>opcenum /service

 

 

「opcenum」のコマンドを実行した後、サービスに「opcenum」が正しく登録されているかをご確認下さい。Windows OSの「コントロールパネル」ー「管理ツール」ー「サービス」を起動し、「OpcEnum」が登録されていれば正しく登録されています。サービスのスタートアップの種類は手動のままで変更は必要ありません。

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attention

コマンドプロンプトは必ず管理者権限で起動して下さい。

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OPCサーバ(Panel Server)側の設定

OPCサーバ(Panel Server)を起動させるPCの設定を説明します。

 

OPCサーバの登録

OPCサーバとなるアプリケーションの情報をWindows OSのレジストリへ登録します。レジストリへの登録は以下の2通りの方法があります。

 

方法1)

FA-Panel をインストール後、Panel Server を管理者権限で1度起動する。
※弊社パッケージは起動時に自動的にレジストリへ必要な情報を登録します。

※管理者権限で起動しない場合、レジストリへの登録ができません。管理者として実行するには、スタートメニューに登録されたPanel Serverを右クリックで「管理者として実行」することで可能です。

 

方法2)

ライセンスキーが無い状態などで「方法1」が出来ない場合などは、「コマンドプロンプト(管理者)」を起動し、以下のコマンドを入力します。

 

>cd 「アプリケーションのインストールフォルダ」

>fapanelserver6.exe /regserver

 

 

 


DCOMの設定

 

1.「コンポーネントサービス」を起動します
Windows OSの「ファイル名を指定して実行」を起動し、「dcomcnfg」と入力し「OK」ボタンにより「コンポーネントサービス」を起動します。
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2.起動した「コンポーネントサービス」から、マイコンピュータを選択し、右クリックして表示されたメニューから「プロパティ」を選択し、プロパティを表示します。
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3.規定のプロパティタブの「このコンピュータ上で分散COMを有効にする」にチェックを入れ、「規定の認証レベル」に「接続」、「規定の偽装レベル」に「識別する」を選択します。
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4.COMセキュリティタブの「アクセス許可」の「規定値の編集」ボタンを押し、アクセス許可として「Everyone」を追加します。
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追加後に、「Everyone」のアクセス許可の全てをチェックして「OK」を押します。
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5.COMセキュリティタブの「起動とアクティブ化のアクセス許可」の「規定値の編集」ボタンを押し、アクセス許可として「Everyone」を追加します。
c_interface_0034
 
追加後に、「Everyone」のアクセス許可の全てをチェックして「OK」を押します。
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6.COMセキュリティタブの「アクセス許可」の「制限の編集」ボタンを押し、「ANONYMOUS LOGON」のアクセス許可を全てチェックします。
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7.「起動とアクティブ化のアクセス許可」の「制限の編集」ボタンを押し、「Everyone」のアクセス許可を全てチェックします。
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8.コンポーネントサービスに戻り、「DCOMの構成」を開きます。
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9.OPCサーバである「Roboticsware OPC Server」を選択し、右クリックでプロパティを表示します。「ID」タブで「対話ユーザー」を選択します。
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ネットワークセキュリティの設定

 

1.「ローカルセキュリティポリシー」を起動します
Windows OSの「ファイル名を指定して実行」を起動し、「secpol.msc」と入力し「OK」ボタンにより「ローカルセキュリティポリシー」を起動します。
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2.「ローカルポリシー」ー「セキュリティオプション」を選択し、「ネットワークアクセス:Everyoneのアクセス許可を匿名ユーザーに適用する」を右クリックしてプロパティを表示します。プロパティから「有効」を選択します。
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3.「ネットワークアクセス:ローカルアカウントの共有とセキュリティモデル」のプロパティから「クラシック...」を選択します。
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4.PCを再起動して、設定を反映させます。

 

 

 

OPCクライアント側の設定

OPCサーバーに接続を行うクライアント側の設定について説明します。

 
 


 
DCOMの設定

 

1.「コンポーネントサービス」を起動します
Windows OSの「ファイル名を指定して実行」を起動し、「dcomcnfg」と入力し「OK」ボタンにより「コンポーネントサービス」を起動します。
c_interface_0163
 

2.起動した「コンポーネントサービス」から、マイコンピュータを選択し、右クリックして表示されたメニューから「プロパティ」を選択し、プロパティを表示します。
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3.規定のプロパティタブの「このコンピュータ上で分散COMを有効にする」にチェックを入れ、「規定の認証レベル」に「接続」、「規定の偽装レベル」に「識別する」を選択します。
c_interface_0028
 

4.COMセキュリティタブの「アクセス許可」の「制限の編集」ボタンを押し、「ANONYMOUS LOGON」のアクセス許可を全てチェックします。
c_interface_0165
 

5.PCを再起動して、設定を反映させます。