サマリマスタ

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サマリマスタ

サマリマスタの定義

サマリマスタファイル(master.txt)は、サマリアクションの基本設定を記述するテキストファイルです。サマリアクションを使用する場合、開発者は本マスタファイルを必ず定義する必要があります

 

サマリマスタのフォーマットは、Windowsの標準的なINIファイルの形式をとります。

例えば、フレームライブラリの標準フレームワークでは、以下のように定義されています(※一部抜粋)。

 

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

;共通情報定義

[COMMON]

DaysOfHoldingData=3660

ReportHeaders=4

 

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

;ルートログ定義

 

[RAW]

TagFieldMaster=..\..\server\summary\fieldmaster_tag.csv

TagFieldIndex=DB\index_tag.txt

CalculationFieldMaster=..\..\server\summary\fieldmaster_calculation.csv

CalculationFieldIndex=DB\index_calculation.txt

  ・・・

 

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

;集計ログ定義

 

[RAW::DAY]

CsvFileName=DB\DAY\SMR_DAY_.csv

CsvFileUnit=DAY

  ・・・

 

[DAY::MONTH]

CsvFileName=DB\MONTH\SMR_MONTH_.csv

CsvFileUnit=MONTH

  ・・・

 

[MONTH::YEAR]

CsvFileName=DB\YEAR\SMR_YEAR_.csv

CsvFileUnit=YEAR

  ・・・

 

 

サマリマスタの定義内容は、「共通プロパティセクション」、「ルートログセクション」、「集計ログセクション」の3つのセクションで構成されています。ルートログセクションの定義名(上定義例では「RAW」)は「サマリ名」と呼ばれ、ヒストリカルデータを参照する際の定義名として使用される、重要な名前となります。また、集計ログセクションの場合、ヘッダ部分に記述する定義名のうち「::」で区切られた右辺の文字列がサマリ名となり、集計データを区別・参照するための重要な名前となります。例えば、[RAW::DAY]であれば、「DAY」がサマリ名にあたります。

 

共通プロパティセクション([COMMON])では、サマリアクション共通のプロパティを設定します。

例えば、共通プロパティの1つとして、「DaysOfHoldingData」があります。例えば、「DaysOfHoldingData=365」と定義すると、ログデータの保持期間を365日とし、365日より以前の古いログデータが自動的に削除されます。

 

ルートログセクション([サマリ名])では、ルートログ(生データ)の保存方法を定義します。ルートログは集計ログを作成するための一番基本となる履歴データとなります。上定義例では「RAW」という名称で定義されているため、「RAW」がサマリ名となります。この定義名はRAW以外を使用してもかまいません。

 

集計ログセクション([親サマリ名::サマリ名])では、集計ログの保存方法を定義します。親サマリ名は集計の元となるサマリ名です。親サマリ名として、ルートログだけでなく、集計ログを指定することができます。例えば月報を作成するには、[DAY::MONTH]のように日報集計ログを親サマリ名として指定すると、(RAWを集計するのではなく)日報集計データを集計して月報集計データに持ち上げます。また、[DAY::MONTH]とした場合のサマリ名は「MONTH」となります。尚、集計処理を行わない場合は、集計ログセクションを定義する必要はありません

 

 

また、ルートログセクションや集計ログセクションは、以下のようなイメージで複数定義することもできます。

 

[COMMON]

プロパティ名=設定値

  ・・・

[サマリ名1]

プロパティ名=設定値

  ・・・

[サマリ名1:: サマリ名2]

プロパティ名=設定値

  ・・・

[サマリ名2:: サマリ名3]

プロパティ名=設定値

  ・・・

[サマリ名3:: サマリ名4]

プロパティ名=設定値

  ・・・

[サマリ名5]

プロパティ名=設定値

  ・・・

[サマリ名5::サマリ名6]

プロパティ名=設定値

  ・・・

 

 

hint

ルートログは複数定義することができます。例えば、遅い周期で保存するログと早い周期で保存するログを分けることができます。ルートログ名がそれぞれRAW1/RAW2の場合、低速用と高速用の2つのイベントを定義し、イベントのパラメータでそれぞれ「LOG(RAW1)」「LOG(RAW2)」と指定します。サマリアクションのイベントパラメータについては、「イベント設定」を参照して下さい。

 

hint

ルートログセクション及び集計ログセクションの追加及び削除について、システムの運用開始後に行うこともできます。運用開始後にサマリマスタを修正した場合、修正内容を適用するためには、Panel Serverをいったんオフラインにして、再びオンラインにする必要があります。