構造化タグフィルタ

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構造化タグフィルタ

構造化タグフィルタについて

メンバ間の特殊な処理を行うために構造化タグフィルタという機能があります。構造化タグフィルタは以下のように必ず入力と出力があります。入力値に対し、リアルタイムに演算を行い、値を出力します。

 

c_tags_0045

 

構造化タグフィルタは、構造化タグクラスの「構造化タグフィルタ」ボタン押下で表示されるダイアログにて設定します。

 

c_tags_0046

 

c_tags_0047

 

 

構造化タグフィルタは以下の書式で定義します。

[フィルタ名1]

INTERVAL=フィルタ実行周期(省略可能)

IN=入力1書式

IN=入力2書式

...

IN=入力X書式

OUT=出力1メンバ

OUT=出力2メンバ

...

 

[フィルタ名2]

INTERVAL=フィルタ実行周期(省略可能)

IN=入力1書式

IN=入力2書式

...

IN=入力X書式

OUT=出力1メンバ

OUT=出力2メンバ

...

 

 

INの後にはメンバ名もしくはメンバ名を変数とした演算式構文による演算式を記述することができます。

OUTの後には出力先のメンバ名を記述します。フィルタは続けて何個でも指定できます。INTERVALの後にはフィルタの実行周期をms単位で指定します。INTERVALの行を省略すると、毎スキャンフィルタの計算が行われます。スキャン周期については「スキャン休止時間について」を参照して下さい。

 

例えばAlarmBit2というフィルタを例にとって説明します。

 

AlarmBit2はディレイタイマに対応したビットアラームを検出するフィルタです。

AlarmBit2は3つの入力と1つの出力を持っています。

 

入力1:有効/無効

入力2:監視対象デバイス値

入力3:アラーム発生・復帰ディレイ時間(秒)

出力1:アラーム検出結果

 

例えば、以下のメンバが定義されているクラスに、フィルタを定義してみます。
c_tags_0048

 

 

構造化タグボタンで表示されるダイアログにて以下のように構造化タグフィルタの定義をします。

 

[AlarmBit2]

IN=Enable

IN=Value

IN=Timer

OUT=OutputValue

 

 

実際に実行すると、ValueがTRUEになってからTimerで指定した秒数後にOutputValue値がTRUEになります。

Timerで指定した秒数内にTRUEからFALSEになった場合は、OutputValueはFALSEのままです。ValueをFALSEにした時は、Timer時間待たずにすぐにFALSEになります。

 

クラスの設定を行うとすべてのインスタンスで同じ動きになります。

 

構造化タグフィルタの種類

構造化タグフィルタ

構造化タグで使用できるタグフィルタです。


フィルタ名

説明

機能

Bypass

バイパス出力

INで受け取ったバインド式の評価結果をOUTに出力する。

Priority2

優先順位出力

一番優先度の高い入力を出力する。

AlarmBit2

ビットアラーム検出

ビットアラーム用フィルタ。発生のみディレイタイマに対応。復帰時は即、復帰する。

AlarmAnalog5

数値アラーム検出

アナログアラーム用フィルタ。ディレイタイマ、デッドバンドに対応。