<< Click to Display Table of Contents >> マニュアル > サーバ作成ガイド > アクション編 > アクションの応用 > バッチ転送 > PLCへ大量データの一括書き込みを行う(テキスト経由) |
概要
ここでは、ファイルに保存してあるデータ内容をPLCに対して書き込むサンプルについて解説します。
生産ラインの運転に必要となる運転パラメータやレシピ情報など、大量なデータの書き込みをPLCに対して行う必要がある場合があります。通常のSCADAではタグを1点ずつ扱うのが一般的であるため、大量な点数の書き込みを行うと処理速度が遅くなってしまう場合があります。そのような場面では、バッチ転送アクションを用いてテキストファイルやODBC経由でPLCに値を転送することができます。
SCADAなどのクライアントの機能によって、PLCに書込みたい値を任意のタイミングでテキストファイルに書き出します。常に固定の値を書き込む場合は、書き込む値が保存されたテキストファイルをあらかじめ用意しておきます。 |
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ビットタグなどを利用し、PLCに書き込みを行いたいタイミングで、クライアント側から書き込み実行のトリガを発生させてください(タグイベント)。
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書き込み実行トリガによって、バッチ転送アクションはテキストファイルから値を取得後、PLCに対して一括書き込みを実行します。
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テキストファイルのフォーマットとしては、区切り文字を入れて値を列挙します。ここで、区切り文字は自由に選択できます。例えば「,」カンマを区切り文字とした場合、フォーマットは以下の様になります。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
バッチ転送アクションの定義に従って、ファイルから書き込み値を取得してPLCに転送します。
使用アクション:バッチ転送(テキスト→タグ)アクション
この機能のサンプルは、以下からご利用頂けます。
設定手順
タグ設定
1.タグを設定します。
タグ名 |
アドレス |
目的 |
---|---|---|
U01.F01.T01 |
X0000 |
アクションを実行するためのトリガとなるタグ |
U01.F01.D0000~D0009 |
D0000~D0009 |
一括書き込みを行うタグ |
アクション設定
1.バッチ転送(タグ→テキスト)アクション「A01」を設定します。
2.アクションのプロパティを開き、バッチ転送タブからどの情報を出力するかを設定します。
設定内容は以下の通りです。
ファイル名:batch.txt
値区切り文字:文字指定「,」
3.batch.txtは1~10の値をカンマ区切りで設定します。
4.タグをA01にドラッグアンドドロップします。このアクションはタグをドラッグアンドドロップするだけで簡単にタグを登録することができます。
イベント設定
1.アクションを実行するためのタグイベントを作成します。今回はU01.F01.T01がTRUEになったら、アクションを実行します。実行アクションは「A01」を設定します。
動作確認
アプリケーションをオンラインにしてください(黄色矢印)。オンライン後、U01.F01.T01にTRUEを書き込み、batch.txtに設定された値がタグに書き込まれることを確認してください。
U01.F01.D0000~D0009はどこからも参照されていないため、現在値が表示されません。そのため、該当タグを右クリックし、「タグ操作」-「モニタリング開始」を選択してください。 |