PCとPLCの時刻を同期させる

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PCとPLCの時刻を同期させる

概要

ここではPCとPLCの時刻を同期させるサンプルについて解説します。本サンプルではPCの時刻を取得して、PLCに書き込みます。

 

時刻同期アクションはPLC(タグ)へPCの時刻情報を書き込む機能です。年~秒までの情報を別々のタグに書き込み、PLC側のラダーで、書き込まれた日付情報をPLCのフォーマットに合った時刻に処理して、時刻の同期を行います。

 

c_action_0238

 

使用アクション:時刻同期アクション

 

 

この機能のサンプルは、以下からご利用頂けます。

 

attention

時刻同期アクションは、直接PLCへ時刻を設定できないため注意が必要です。PLCはメーカや機種によって日付の設定方法やフォーマットが異なります。そのため、時刻同期アクションはタグ経由でPLCへ日付情報を書き込むところまでを行い、フォーマット調整および日付の設定はラダーなどで行うようにすることで、あらゆる状態に対応できるようになっています。

 

attention

直接PLC のデバイスへ時刻情報を書き込むのではなく、一旦、仮想デバイスタグなどに目的に応じた書式で日付情報を書き込んでおき、そのタグの値をスクリプトVer2 アクションで更に加工してからPLCに書き込むという方法もあります。

 

設定手順

タグ設定

1.タグを設定します。
c_action_0225

 

タグ名

アドレス

目的

YEAR

D0000

年を書き込むタグ

MONTH

D0001

月を書き込むタグ

DAY

D0002

日を書き込むタグ

HOUR

D0003

時を書き込むタグ

MINUTE

D0004

分を書き込むタグ

SECOND

D0005

秒をを書き込むタグ

U01.F01.T01

X0000

アクションを実行するためのトリガとなるタグ

 

 


アクション設定

1.時刻同期アクション「A01」を設定します。
c_action_0226
 
 

2.シャットダウンタブから、スクリーンショットの設定を行います。
c_action_0227
 

同期方法:パソコンの時刻をPLC(タグ)へ設定する

年にチェック「U01.F01.YEAR」

月にチェック「U01.F01.MONTH」

日にチェック「U01.F01.DAY」

時にチェック「U01.F01.HOUR」

分にチェック「U01.F01.MINUTE」

秒にチェック「U01.F01.SECOND」

 

 


イベント設定

1.アクションを実行するためのタグイベントを作成します。今回はU01.F01.T01がTRUEになったら、アクションを実行します。実行アクションは「A01」を設定します。
c_action_0228

 

 

動作確認

アプリケーションをオンラインにしてください(黄色矢印)。オンライン後、U01.F01.T01にTRUEを書き込み、PCの時刻がタグに書き込まれることを確認してください。

 

このサンプルの応用

本サンプルではPCの時刻をPLCへ反映するものですが、同期方法で「PLC(タグ)の時刻をパソコンへ設定する」を選択することで、PLCの日付データを元に、PCの時刻を変更することができます。

 

 

attention

PCの時刻を変更できるようにするには、管理者権限など、時刻を変更できるユーザーでログインしておく必要があります。