サーバ作成ガイド

<< Click to Display Table of Contents >>

マニュアル >

サーバ作成ガイド

概要

Panel Serverは、PLCとの通信、アラーム、データログなどのサーバ処理を行うためのサーバーアプリケーションです。Panel BrowserはPanel Serverに通信接続してPLCの信号値、アラーム情報、履歴データ情報などを授受し、監視対象設備の最新状態をリアルタイムに画面上に表示します。従って、Panel Serverはシステムの運転中、常にランタイムの状態にしておく必要があります。

 

1つのPanel Serverに対して、複数のPanel Browserから同時に接続することができます。Panel ServerとPanel Browserは同じPC上で起動させることも、別々のPC上で個別に起動させることもできます。

 

(Panel Serverの画面イメージ)

server_0001

 

 

尚、Panel Editorでは画面部分の作り込みのみを行い、サーバ側の各種機能の利用に際してはPanel Server側で設定作業を行います。具体的な作業の流れとしては、まずはPanel Server側でPLCとの通信接続設定、タグの登録、アクション・イベントなどの設定を行います。その後でPanel Editorで画面を作り込むという流れになります。

 

 

Panel Server で構築する主要機能は以下の通りです。

 

 

■PLCとの接続
Panel Server は、約100機種相当のPLCとの接続機能を内蔵しており、高速で安定した通信機能を提供します。複数台、異機種PLCとの同時接続が可能です。

PLCのと接続に関しては「機器接続ガイド」を参照してください。
 

 

■タグ

タグとは、開発言語に例えれば「変数」のような役割を持つデータ格納エリアです。画面とPLC間で信号を授受する際にも、タグを介してやりとりが行われます。
タグに関しては「タグ編」を参照下さい。
 

 
 

■構造化タグ

構造化タグでは、1つの構造化タグに対して複数のメンバを持つことができます。名称、単位、値などのさまざな属性をまとめて管理することを目的とした機能です。メンバにはタグをバインドすることも可能です。
構造化タグに関しては「構造化タグ編」を参照下さい。

 

 
 

■イベント

 
アクションを実行するためのトリガの事をイベントと呼びます。「定周期イベント」「定刻イベント」「タグイベント」などが用意されています。各アクションはイベントで定義した条件が成立したタイミングで呼び出されます。大半の場合、アクションとイベントはセットで定義します。

イベントに関しては「イベント編」を参照下さい。
 
 

■アクション

 
アクションとは、Panel Server側で実行される各種ロジックの事です。アラーム・ロギングなどの代表的な機能もアクションによって提供されます。その他、「タグブリッジ」「バッチ転送」「メール送信」「FTP転送」「SQL実行」「外部アプリ起動」など、ユニークで実用的な機能が多数用意されています。

アクションに関しては「アクション編」を参照下さい。

 
 

■ビュー

 
Panel Browserによる画面表示とは別に、Panel Server側での簡易的なモニタリング機能として、タグの値を一覧表示する「タグモニタ」や、システムの動作ログが表示される「アウトプットビュー」などが用意されています。これらのサーバ側の画面機能の事を、「ビュー」と呼びます。

ビューに関しては「ビュー編」を参照下さい。
 

 

■インターフェース

 
PA-Panelは、「OPC」「DDE」「IPLink」など、多くの通信インターフェースを備えています。例えば、PA-Panelで対応されていないメーカー・機種のPLCと接続したいような場合には、他社製のOPCサーバとOPC通信によって接続することも可能です。

インターフェースに関しては「インターフェース編」を参照下さい。

 

 

 

hint

IPLinkは弊社独自の通信プロトコルです。IPLinkを利用することにより、例えば、VisualBasicで開発したアプリケーションからPanel Serverのタグにアクセスしたり、複数の異なるPanel Server同士でタグをリンクさせたりする事ができます。IPLinkインターフェースに関しては「インターフェース編」を参照下さい。

 

hint

Panel Serverはショートカットなどから「/editor」オプションを付加して起動することで、開発モード(エディットモード)として起動することができます。オンライン動作中にPanel Serverの設定を編集したいときなどに、オンライン中のPanel Serverとは別にエディットモードで起動する事で、設定を編集することができます。