帳票レイアウトの編集

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帳票レイアウトの編集

レイアウトマスタについて

標準プロジェクトのサーバ設定ファイルには、あらかじめ「Summary」という名称のサマリアクションが登録されています。

 

サマリアクションの設定ファイルの一つに、「レイアウトマスタ」と呼ばれる設定ファイルがあります。レイアウトマスタは、レポート(日報・月報・年報)の印刷時に使用される、レイアウトを定義するためのExcelファイルです。

 

上記の「Summary」アクションのレイアウトマスタは、以下に格納されています。

 

(プロジェクトフォルダ)\server\summary\layoutmaster.xls

 

 

レイアウトマスタはExcelファイルそのものであり、Excelで自由に編集することができます。新規にファイルを作成してもかまいませんが、画面ライブラリの日報画面や、フレームライブラリの標準フレームワークに登録されているレイアウトマスタをコピーして、ひな型として利用することもできます。

 

 

レイアウトマスタの編集

レイアウトファイルはExcelファイルそのものであり、Excelで編集します。

ここでは、レイアウトマスタの編集要領について簡単に説明します。

 

 

hint

レイアウトマスタのシート構成、指定可能なキーワードなどの詳細については、アクションリファレンスの「レイアウトマスタ」を参照してください。

 

 

Excelで以下のファイルを開いてください。

 

(プロジェクトフォルダ)\server\summary\layoutmaster.xls

 

以下は、レイアウトマスタを開いた状態です。

 

p_rep_0015

 

実際に印刷される帳票では、レイアウトマスタで定義されているセルの属性(罫線、フォントサイズ、タイプ、色、寄せ(右、中央、左)など)は、Excelファイル側で定義されている内容がそのまま使用されます。つまり、Excelでデザインした帳票レイアウトのまま印字することができます。

 

 

■レイアウトマスタのキーワード

 

レイアウトマスタのシートを見てみると、先頭が「**」(半角アスタリスク2文字)で始まるキーワードが入力されているセルがある事がわかります。

 

tra_0587

 

印刷が実行される際には、これらのキーワードの部分に目的のデータが埋め込まれて印字される仕組みとなっています。

 

例えば、「**F_Date」はレポートの日付、「**PT_Data」は集計データの明細行などの意味を持っています。

 

 

明細の指定方法では、例えば、「**FV_SideData」などは明細エリアの左上隅に一か所定義するのみで、印刷実行時には必要な行数のデータが自動的に埋め込まれます。例えば、日報の明細は1時間1行、で1日分、計24行となるため、日報のレイアウトを設計する際には、あらかじめ24行の明細行を確保しておくようにしてください。同様に、月報の場合は最大31行、年報の場合は12行の明細行が必要となります。また、「**PT_Head」や「**PT_Data」を指定すると、列については「**PT_Head[END]」、「**PT_Data[END]」のあるセル位置まで自動的に埋め込まれ、行数については同様に対象データに必要な行数だけ自動的にデータが埋め込まれます。

 

p_rep_0016

 

 

hint

レイアウトマスタに指定可能なキーワードについては、アクションリファレンスの「レイアウトマスタ」を参照してください。

 

 

■レイアウトマスタのシート構成

 

レイアウトマスタでは、1つのExcelブックに複数のシートを定義することができます。

 

例えば、サンプルのレイアウトマスタのシートを見ると、以下のような構成となっています。

 

tra_0586

 

日報、月報、年報のレイアウトは、明細の行数が異なるため、それぞれ別シートに分けて定義します。また、シート名の付け方にはルールがあります。上記のシート名では、「標準_DAY_P」「標準_MONTH_P」「標準_YEAR_P」となっていますが、左記の「DAY」「MONTH」「YEAR」の部分は、サマリマスタの集計ログセクションの「ReportLayoutMasterSheet」の定義をもとに、どのシートがどの集計セクションのレイアウトなのかを帳票印字時に判別する仕組みとなっています。例えば、日報集計の [RAW::DAY] セクションではReportLayoutMasterSheetの設定は「DAY」、月報には「MONTH」、年報には「YEAR」が設定されており、これらの文字列とシート名の文字列が一致しているか否かによって対象のシートが自動的に選択されます。

 

ここで、「判子欄付_DAY_P1」などのように、先頭に付与されている「標準」や「判子欄付」などの接頭辞については、レイアウト種別の識別名として利用されます。日報画面のページ設定画面ではレイアウト種別をコンボボックスで選択できるようになっており、そこで選択された種別(標準、判子欄付、など)が、シート名の接頭辞の文字列と照合されて目的のフォーマットが特定される仕組みとなっています。

 

また、レイアウトマスターファイルのシート名の末尾には「_P」を付加します。「_P」の後に数値を指定した場合は印刷ページの何枚目かを指定する事ができます。例えば、「判子欄付_DAY_P1」「判子欄付_DAY_P2」のシートを用意した場合、P1がページ内の印刷1枚目の印刷に使用され、P2はページ内の印刷2枚目以降に使用されます。この仕組みにより、ページの1枚目のみに判子欄を用意する等、レイアウトを工夫することができるようになります。

 

 

hint

レイアウトマスタのシート構成に関する詳細は、アクションリファレンスの「レイアウトマスタ」を参照してください。