タグイベントによるロギング

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タグイベントによるロギング

概要

タグイベントをトリガとしてロギングを行うための設定方法について解説します。

 

PLCデバイスの信号値や、VisualBasicで開発した外部アプリケーションなどから受け取ったトリガによってロギングを開始したいような場面は多くあります。このようなロギングを行う場合、タグイベントをトリガに使うのがベストです。タグイベントによって、タグの値がON/OFFしたとき、あるいは上下限を超えたときなどをトリガとしてロギングを制御することができます。

 

この例では、仮想デバイスのM0000(ビット)のON時に10点のアナログ値(SD0000~SD0009)のログを取るサンプルを紹介します。

 

 

 

サンプルのダウンロード

このページで紹介されている作成例には、サンプルが用意されています。

 

サンプルは以下からダウンロードすることができます。

 

 

 

設定手順

タグの設定

 

1.仮想デバイスU01を登録します。
 
F01フォルダを作成し、トリガのためのタグ「M0000」及び、ロギング対象とするタグ「SD0000」~「SD0009」を設定します。
 
c_action_logger_0049

 

 


アクションの設定

 

1.ロガーアクション「A01」を追加し、以下のフィールドを設定します。
 
・時刻フィールド(F01として、年月日時分秒を登録)
・タグフィールド(※「SD0000」~「SD0009」を「A01」へドラックアンドドロップ)
 
c_action_logger_0050

 

 

2.ロガーアクション「A01」のテキスト設定タブから、ログファイルのファイル名、保存先を設定します(以下は設定例です)。

 

p_logger_0001

 

 


イベントの設定

 

1.タグイベントを作成します。
 
タグリストの「M0000」をイベントへドラックアンドドロップします。
ビットがON時イベントを発生させたいため、比較条件:「タグ値 = 比較値」比較値:「1」と設定します。
 
c_action_logger_0051

 

このイベントの実行アクションに、先の手順で作成した「A01」アクションを設定します。

 

c_action_0365

 

 

hint

タグイベントによってタグの値変化をトリガに利用できることは非常に重要です。例えば、PLCと通信するタグをトリガとして設定すれば、PLCのロジックを介して受け取った信号でトリガを作成することができます。あるいは、仮想デバイスやメモリデバイスを用いてアプリケーション内部の処理に応じてトリガを設けることもできます。さらに、VisualBasicなどで開発した外部アプリケーションからIPLinkを介してタグの値を書き換えることにより、ロギングのトリガを得ることもできます。

 

 

 

動作確認

1.オンライン後、「U01.F01.M0000」タグにTRUE/FALSEを交互に数回書き込んでみて下さい(タグの書き込みを行うためには、「M0000」を右クリックしてメニューを表示し、「タグ操作」「書き込み」を選択します)。
 
c_action_logger_0052
 
 
「A01」のカウントが「TRUE」になる度に、カウントがインクリメントされることを確認して下さい。
 
c_action_logger_0053
 
 
また、ログデータが正しくファイルに出力されていることを確認してください。
 
c_action_logger_0054