エネルギー管理とサーバ機能の関係

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エネルギー管理とサーバ機能の関係

エネルギー管理とアクションの関係について

エネルギー管理機能は、Panel Server側のサーバー機能(サマリアクション、ヒストリカルデータサーバアクション)と、クライアント側のエネルギー管理画面ライブラリによって構成されます。

 

エネルギー管理画面は、Panel Serverで定義されたサーバ機能に対して接続を行い、画面から要求された指定日付条件に基づいて、表示対象の各種集計データ(日報データ、月報データ、年報データ)を取得してグラフとして表示します。

 

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接続先サーバアクション

エネルギー管理機能から接続可能なサーバ機能は以下のとおりです。

 

種類

解説

サマリアクション

サマリアクションは、ロギング、集計、レポート機能が統合された、ロギング集計用のアクションです。エネルギー管理画面はサマリアクションに接続して、日報、月報、年報単位の集計データを取得して表示することができます。

 

ヒストリカルデータサーバーアクション

ヒストリカルデータサーバは、外部で作成されたヒストリカルデータ(CSVなどで作成された時系列データ)をマッピングすることができるアクションです。エネルギー管理画面はヒストリカルデータサーバに接続して、日報、月報、年報の各集計データを取得して表示することができます。

 

この方法は、他システムによって集計済みの日報、月報、年報データをグラフとして表示する場合を想定しています。

 

 

上記の各アクションは、それぞれにCSV、ODBCの2種類が用意されており、いずれのタイプについても接続が可能です。

接続可能なDBMSの種類については「対応データベースについて」を参照してください。

 

 

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PA-Panelが提供する仕組みのみで集計データを生成する場合、サマリアクションを使用してください。一方、他のシステムで生成された集計データを取り込んでエネルギー管理を行いたい場合は、ヒストリカルデータサーバアクションを使用してください。尚、サマリアクションとヒストリカルデータサーバアクションは、同時に並列的に動作させることも可能です。例えば、自システムのサマリアクションによって日報、月報、年報を集計しつつ、外部システムによって集計された集計データを取り込み、両者を同じエネルギー管理グラフ上にならべて表示することができます。

 

 

■サマリアクション経由の場合

 

サマリアクションで集計を行う場合、サマリアクション側で日報、月報、年報の集計を行うように設定されている必要があります。サーバ側で登録が必要なサマリアクションは通常1つのみで、サマリ単位の設定で日報、月報、年報を登録しておきます。

 

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サマリアクション経由の場合、エネルギー管理画面の「_SummaryLogType」カスタムプロパティに、日報集計のサマリ名、月報集計のサマリ名、年報集計のサマリ名を「;」(半角セミコロン)で区切って設定します。

 

 

■ヒストリカルデータサーバ経由の場合

 

他システムによって集計された日報、月報、年報データを、ヒストリカルデータサーバアクション経由で取り込むことができます。この場合、日報データ、月報データ、年報データそれぞれに接続するためのヒストリカルデータサーバアクションを個別に登録しておく必要があります。

 
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hint

ヒストリカルデータサーバアクション経由の場合、エネルギー管理画面の「_HistoricalLogType」カスタムプロパティに、日報集計のフィールド名、月報集計のフィールド名、年報集計のフィールド名を「;」(半角セミコロン)で区切って設定します。