サーバ二重化での運用

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サーバ二重化での運用

二重化機能とは

PA-Panelには、Panel Serverを二重化構成として運用するための機能が用意されています。PA-Panelの二重化機能では、主系PC/待機系PCの2台のPCを用意して、Panel Serverをメイン、サブとして実行することにより、PLCとの通信やロギングなどの各種サーバプロセスを冗長化することができます。

 

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二重化構成による運用中は、サーバプロセスはメインのPanel Server上でのみ実行され、サブのPanel Serverは二重化切り替えの発生まで待機状態となります。二重化の切り替えが発生すると、それまで待機していたサブのPanel Serverは自動的にメインに昇格し、サーバプロセスを開始します。
 
また、クライアント画面を表示しているPanel Browserは、主系PC、待機系PCのうち現在メインとしてPanel Serverが稼動しているPCと自動的に通信接続します。メイン/サブ間で二重化の切り替えが行われると、Panel Browserはメイン/サブの切り替わりを追従し、自動的に通信接続を切り替えます。

 

 

 

 

hint

PLC等と通信を行うために定義する「ユニット」の設定にも二重化の設定項目が用意されていますが、この設定はPLC(CPU)の二重化構成に対応するための機能です。ここではPanel Serverの二重化に関する事項のみを記載するものとし、PLCの二重化については解説しません。当該機能に関する詳細については、デバイス接続 リファレンス「PLCの二重化設定」を参照してください。
 
<ユニットの二重化プロパティ>

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運用構成例

サーバの二重化構成では、2台の各PC上でPanel Serverを実行します。通常運用時にはメイン側が動作し、サブ側は待機状態となります。Panel Browserは、動作している方のPanel Serverに自動的に接続してクライアント画面の表示を行います。

 

 

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二重化時のライセンスについて

PA-Panelを二重化構成で運用する場合、メイン/サブそれぞれのPanel Serverに対してライセンスキーが必要となります。例えば、10クライアントライセンスを必要とするシステムを二重化にする場合、Panel Serverを動作させる主系(メイン)、待機系(サブ)の各PCに対して10クライアントライセンス以上のライセンスキーを差し込む必要があります。