DCSサンプルについて

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DCSサンプルについて

DCSサンプルについて

PA-Panelには、DCSシステムの標準サンプルが付属しています。

 

DCSサンプルを利用した監視システム構築の方法を知りたい場合は、「トレーニング(PA-Panel)」を参照してください。

 

DCSサンプルには以下の機能が含まれています。ソースコードが付属しており、ユーザー自身が自由にカスタマイズすることができます。

 

機能名

画面イメージ

解説

グラフィックシンボル

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DCSサンプル専用に開発されたグラフィックシンボルが付属しています。グラフィック画面を作成する際には、これらのシンボルをコピーしてフォーム上に張り付けて利用することができます。

 

部品は編集する事も可能であり、ユーザーによる自由なカスタマイズができます。

フェースプレート画面

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フェースプレートを任意の組み合わせで表示します。1つのグループにつき、最大8つまでのフェースプレートをならべて表示することができます。グループの設定は運用中にユーザー自身が自由に変更することができます。

アラームサマリ・履歴/

イベント履歴

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アラームの監視を行い、アラームサマリ/アラーム履歴/イベント履歴を表示します。サマリからは、行確認、ページ確認、全確認の確認操作が行えます。また、過去に発生したアラームやイベントの履歴を検索して表示することができます。

アナンシエータ

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アナンシエータパネルです。1グループあたり5*8の40マス、最大15グループまで登録が可能です。グループの設定およびランプ表示設定は、運用中にユーザーが自由に変更することができます。アラームサマリ側で確認を行うと、アナンシエータ上の表示も点滅から点灯に切り替わる等、アラームサマリと連動して動作します。

トレンドグラフ

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データのロギングを行い、トレンドグラフとして表示します。リアルタイム、履歴表示のいずれにも対応可能です。ペン設定は運用中に自由に変更することができます。カーソルで指定した期間のデータをCSVファイルに保存することもできます。

比較トレンド

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異なる時系列のデータをトレンドグラフ上で重ねて表示したり、上下に並べて比較するグラフ機能です。

 

日報・月報・年報

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日報、月報、年報のレポート機能です。ロギングデータは自動的に日報集計が行われます。レポートのページ設定(列の順序、余白列の挿入、列に表示する対象タグコードなど)は、運用中に自由に変更することができます。レポート表示データをCSVファイルに保存することもできます。

信号リスト画面

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システムに登録されているタグコードを一覧表示し、主要な情報を表示する管理者用画面です。一覧からタグコードを選択すると当該タグの詳細設定画面を呼び出し、運用中にタグ情報を自由に変更することができます(名称、単位、警報有効・無効、しきい値、警報レベル、等々)。

チューニング画面

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PIDなどのチューニング画面を表示することができます。チューニング画面はグラフィックシンボルのクリック、信号一覧からの選択、フェースプレートからの呼び出しなどにより表示できます。

画面分割表示

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画面を分割表示することができます。4分割、2分割など、いくつかの表示様式を選択することが可能であり、表示する画面は運用中に自由に割り当てることができます。

構造化タグクラス

PLCファンクションブロックに接続するための構造化タグテンプレートが標準で定義されています。

 

三菱MELSEC QnPH共通:

SI/SO/PVI/SVO/MVO/PID/PR/CNT

 

オムロン SYSMAC CS/CJ共通:

SI/SO/PVI/SVO/MVO/PID/PR/CNT

 

ログイン機能

ユーザーアカウントを登録し、ログイン・ログアウトによる機能制限を設けることができます。ユーザーレベルによる運用を行わない場合を考慮し、自動ログイン設定も可能です。

 

 

 

hint

DCSサンプルには、上表以外の画面ライブラリの機能を追加することもできます。

 

 

エンジニアリングツールについて

DCSサンプルを利用したシステム構築では、タグ情報の初期設定登録などのエンジニアリング作業が発生します。これらのエンジニアリング作業の負荷を軽減するためのツールとして「エンジニアリングツール」が用意されています。エンジニアリングツールは、Microsoft Excelで作成されたタグ登録編集用のExcelシート群と、同シート群を読みこんで各種設定ファイル(CSV)を生成するためのVBAマクロ(Excelマクロ)によって構成されています。

 

(ツール画面イメージ)

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Hint

PA-Panelのエンジニアリングツールを用いたエンジニアリング手順については、「エンジニアリングガイド」を参照してください。