FXシリーズ FX3U-ENET-L相当

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FXシリーズ FX3U-ENET-L相当

デバイス一覧

対応するデバイスは以下のとおりです。(デバイス一覧の見方については、こちらを参照下さい。)

デバイス

キーワード

先頭アドレス

説明

単位

読み

書き

入力

X

0000

8進数

ビット

出力

Y

0000

8進数

ビット

補助リレー

M

0000

10進数

ビット

特殊リレー

MS

8000

10進数

ビット

ステート

S

0000

10進数

ビット

タイマ接点

TS

000

10進数

ビット

カウンタ接点

CS

000

10進数

ビット

タイマ現在値

TN

000

10進数

ワード

カウンタ現在値

CN

000

10進数

ワード

データレジスタ

D

0000

10進数

ワード

特殊レジスタ

DS

8000

10進数

ワード

拡張レジスタ

R

00000

10進数

ワード

 

ネットワーク設定のパラメータについて

以下の接続テストダイアログおよびフォルダのネットワーク設定にてMCプロトコル上の「PC番号」を指定できます。しかしながら、本設定は将来的にFXの仕様が拡張された場合を想定して用意されているものであり、現在はFF固定のままにして下さい。

 

【接続テストダイアログ】

c_plc_0155

【フォルダのプロパティ】c_plc_0154


 

接続例

接続対象はFX3シリーズになります。Ethernet接続を行う場合の設定例です。

 

使用機種

項目

機種等

PLC

FX3U-16M

通信ユニット

FX3U-ENET-L

 

設定環境

項目

環境

OS

Windows7 Professional 64Bit

ツール

FX3U-ENET-L 設定ツール Version 1.30(SW1D5-FXENETL-J)

 

設定詳細

項目

設定

設定項目

設定例

PLC側の設定

ツールで設定

IPアドレス

192.168.0.100

ポート番号

8192(16進2000)

パソコン側の設定

ユニット設定

IPアドレス

192.168.0.1

ポート番号

8193(16進2001)

通信プロトコル

UDP

フォルダ及び通信テスト時設定

PC番号

FF

※パソコン側の設定の大部分はユニット側の設定に合わせ込む形になります。

 


接続例でのPLC側の設定

「FX3U-16M」に設定を行います。設定はFX3U-ENET-L 設定ツールで行います。

 

1.FX3U-ENET-L 設定ツールを起動する
 

2.「接続先指定」ボタンを押して、FXと接続できていることを確認する
c_plc_0156
 
c_plc_0157
 
接続が成功すると以下の様なメッセージが表示されます。
c_plc_0158
 

3.画面から「動作設定」ボタンを押して、動作設定画面を表示する
c_plc_0159
 

4.以下のように設定を行い、「設定終了」をクリックする
c_plc_0160
 

設定

設定内容

交信データコード設定

バイナリコード交信

イニシャルタイミング設定

常にOPEN待ち(STOP中交信可能)

IPアドレス設定

192.168.0.100

送信フレーム設定

Ethernet(V2.0)

TCP生存確認設定

Pingを使用

 

5.画面から「オープン設定」ボタンを押して、オープン設定画面を表示する
c_plc_0161
 

6.以下のように設定を行い、「設定終了」をクリックする
コネクションNoは3もしくは4に設定を行ってください。
c_plc_0162
 

設定

設定内容

プロトコル

UDP

オープン方式

MCプロトコル(自動で設定される)

生存確認

確認しない

自局ポート番号(10進数)

8192

交信相手IPアドレス

192.168.0.1

交信相手ポート番号(10進数)

8193

 

attention

ポート番号を設定する場合は、10進数で設定します。またポート番号は自由に設定できます。パソコン側とPLC側のポート番号が同じでもかまいません

 

attention

コネクションNo1と2は固定バッファ用コネクション専用のため使用できません。コネクションNo は3もしくは4のみを使用して下さい。

 

7.ユニットを指定した後、「書込」からPLCへ設定を書き込む
c_plc_0163

 

attention

FX3U-ENET-L設定ツールとPLCとの接続をシリアル/USB経由ではなく、Ethernetポート経由で行っている場合は、書き込み実行後、一度PLC(CPU及びFX3U-ENET-L)の電源をOFF後、再度電源を入れて下さい。

 


接続例でのパソコン側の設定

Serverアプリケーションを用いて、通信設定を行ったPLCと接続を行います。

 

1.ツリーの「Application」-「Driver」を右クリックして、ドライバの追加を選択する

 

2.表示されたドライバ一覧から以下のユニットを選択し、追加を行う
c_plc_0164
 

3.追加されたユニット(U01)のプロパティを開き、通信設定をクリックする
c_plc_0165
 

4.「パソコン側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0801
 

設定

設定内容

パソコンIPアドレス

192.168.0.1

パソコンポート番号

8193(10進数で指定)

 

hint

Ethernetポートに直接接続を行う機種の場合、接続相手のポート番号を指定することができないため、パソコン側ポート番号は「自動」としてください。

 

5.「ユニット側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0116
 

設定

設定内容

ユニットIPアドレス

192.168.0.100

ユニットポート番号

8192(10進数で指定)

 

6.「ピングテスト」を選択し、ピングが正常に通るか確認を行う
「Ping test is success~」といったメッセージが表示されれば、テストはOKです。
 

7.「通信詳細」でプロトコルを選択する
c_plc_0117
 

設定

設定内容

プロトコル

UDP(推奨)

 

8.接続テストを行い、接続確認を行う
c_plc_0166
 
「接続OK」といったメッセージが表示された場合、接続確認OKとなります。

 

attention

ユニットの通信設定ダイアログ内の「その他詳細設定」にてCPU監視タイマが設定できます。

CPU監視タイマとは、パソコンからコマンドを受信してから、それに対する応答を返すまでの、PLC側の待ち時間です。

MELSECNETやCC-Linkなど経由で他のPLCのデバイスを参照している場合は、必ず適当な時間を設定します(CPU監視タイマに0を指定し、他のPLCの電源が落ちるなどの状態になった場合、Ethernet通信自体ができなくなります)。詳しくは、PLC側のマニュアルを参照してください。