ブリッジ

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ブリッジ

本アクションの特長

ブリッジアクションを使用すると、タグからタグへデータを転送することができます。

 

定周期イベントなどから定期的に呼び出すことにより、転送元タグの値を転送先タグに自動的に転送することができます。

 

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ブリッジアクションはタグのユニットを跨いて定義する事も可能なため、複数の機器メーカーや異機種PLCが混在する環境などで、PLC間でのデータ共有のためのゲートウェイ機能として利用することができます。

 

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本アクションの使用例

本アクションを利用した処理の構築例については、以下のリンクを参照してください。

 

PLC間のゲートウェイを構築する

 

 

 

アクションの設定

以下に、本アクションの設定項目について解説します。

 

アクション仕様

パラメータ

なし

 

ダイアログ

■ブリッジ

 

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転送元の値をキャッシュ値でとる
転送元の値をキャッシュから取得する事により、他のアクションや通信に影響を与えず安定した処理が行えます。よって、リアルタイムに転送を行いたい場合などはキャッシュを用いるようにしてください。
チェックを入れなかった場合はキャッシュ値を使用せず、ブリッジアクションが実行される度にリアル値を取得するためのPLCとの通信が行われます。転送があまり頻繁に行われないようなバッチ的な処理の場合はキャッシュ値を使用しない設定が向いています。

 

 

 

hint

「詳細設定」タブでは、アクションの実行前などのタイミングでスクリプト(SC1)を実行したり、アクションの処理実行タイミングの調整(実行待ち時間の設定)を指定したりする事ができます。各アクションの詳細設定については「アクションの詳細設定タブの設定」を参照してください。

 

 

■フィールドの設定

 

ブリッジアクションの設定では、タグの転送元、転送先を定義するための「フィールド」を追加する必要があります。

フィールドを追加するには、アクションを右クリックして表示されるメニューから「追加」を選択します。

 

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追加されたフィールドはマルチビューに表示されます。複数のフィールドを追加すると「B01」「B02」のように自動的に連番が付与されて追加されます。この名称はそのまま使用してもかまいませんが、名称を自由に変更することもできます。

 

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以下に、フィールドのプロパティ設定ダイアログの設定項目について説明します。

 

ブリッジアクションのフィールドの設定

ダイアログ

■基本設定

 

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転送元タグ名・転送先タグ名
転送元、転送先のタグを指定します。タグ値の転送は、転送元タグから転送先タグに対して行われます。
 

無効にする
チェックを入れると、当該フィールドの処理を無効にすることができます。

 

hint

転送元タグ、転送先タグの設定に、連続したデバイスアドレス領域が指定されていなかった場合においても、本アクションの内部処理では出来る限り高速な通信が行えるように最適化が行われます。

尚、転送元タグ、転送先タグには、配列タグを指定することもできます。双方に配列タグを設定する事で、連続した領域を一括で高速に転送することができます。配列タグについては「タグの配列」を参照してください。

 

 

 

hint

Panel Serverのサーバ設定ファイルは、xml形式のテキストファイルです。ブリッジアクションに大量のタグを設定する必要があるような場合には、テキストエディタなどでサーバ設定ファイルを直接開いて編集することもできます。但し、テキストエディタによる直接編集を行う際には、必要なタグやデータを誤って削除してしまわないよう、注意深く行うようにしてください。