<< Click to Display Table of Contents >> マニュアル > 機器接続ガイド > 三菱電機 > 非公開プロトコル > TELユニット A6TEL/Q6TEL |
対応機種
電話回線を使用してシーケンサCPUに接続できます。この場合、モデムインターフェースユニット(A6TEL・Q6TEL)を使用します。Q6TELでAシリーズCPUへ接続する場合は、ディップスイッチでAモードに設定する必要があります。
|
A6TEL |
Q6TEL |
Qシリーズ |
× |
× |
QnAシリーズ |
× |
○ |
Aシリーズ |
○ |
○(要Aモード) |
FXシリーズ |
× |
× |
※QシリーズCPU(Aモード)では、A6TEL・Q6TELを使用できません。
モデムの初期化コマンドについて
モデムの初期化コマンドには標準的な規格が無いため、メーカー・モデムごとに適切な初期化コマンドが異なるのが実情です。あらかじめ設定されている初期化コマンドは、多くのモデムで有効なコマンドですが、一部のモデムでは正常に初期化が行えません。
もし「接続テスト」ダイアログで[テスト実行]をクリックした時に、モデムが電話をかける様子も無く、すぐに「接続NG」と表示されてしまう場合は、初期化コマンドが正常に受け付けられていない可能性があります。
この場合、まず[モデムの初期化コマンド]に入力されている文字列をすべて削除してみてください(モデムの機種により初期化を行わなくても問題なく接続できる場合があるため)。
それでも接続が行えない場合には、お客様自身で適切なモデムの初期化コマンドを調べていただく必要があります。
これらのとおり、モデムの初期化コマンドはメーカー・モデムごとに異なるため、弊社ではサポートができません。
以下の条件を満たすような初期化コマンドを、モデムのマニュアルなどで調べて、[モデムの初期化コマンド]に設定してください。
•初期化コマンドに対して、リザルトコード(応答コード)を返す。
•リザルトコードは、文字列で返す。
•CD信号は、相手のキャリアを受信するとONになる。
•ER信号がONからOFFに変化すると、回線を切断する。
•RTS/CTSフロー制御(RS/CSフロー制御)を行う。
•MNPを使用するモードにする。MNPの種類は自動選択するようにする。
•モデムがMNPに対応していなければ、ダイレクトモードにする。
なお、パソコン側とPLC側に接続するモデムには、同一メーカーの同一機種を使用することを推奨します。メーカーや機種が異なると、モデム同士の相性問題により、接続が正常に行えない場合があります。
接続例
接続対象はQ6TELのAモードになります。A6TELを使用する場合は、同等の内容となるため、「Q6TEL」を「A6TEL」に読み替えてください。
使用機種
項目 |
機種等 |
PLC |
AシリーズCPU |
モデムインターフェースユニット |
Q6TEL |
モデム |
汎用モデム(2台) |
※弊社では、モデムにDFML-560E(アイ・オー・データ機器)を使用して動作確認を行いました。
設定詳細
項目 |
設定項目 |
設定例 |
Q6TEL側の設定 |
A6TEL側モデムの初期化 コマンド |
AT&C1Q0V1\N3&D2&K3E1&S0S0=1 |
パスワード |
abcd |
|
パソコン側の設定 |
ポート番号 |
PLCを接続する通信ポート番号 |
パソコン側モデムの初期化コマンド |
xxxxxxx |
|
パスワード |
abcd |
通信ユニット「Q6TEL」に設定を行う必要があります。設定はGPPWなどで行います。
1.Q6TELのディップスイッチ1のみをONにし(他のスイッチはOFF)、Q6TELをPLCへ装着する。また、パソコンとQ6TELをRS-232Cケーブルで接続する
2.GPPWなどを起動して、新規プロジェクトを作成する
3.「ツール」メニューの「TEL機能設定/モデム経由接続」-「TELデータ登録」を選択して、以下のような設定を行う
設定 |
設定内容 |
A6TEL側接続モデム ATコマンド |
AT&C1Q0V1\N3&D2&K3E1&S0S0=1 |
パスワード |
abcd |
4.「A6TEL書込」をクリックして、Q6TELに設定を書き込む
5.モデムの電源を入れ、パソコンとQ6TELを接続しているRS-232Cをはずして、Q6TELとモデムを接続する
Q6TELとモデムの接続には、モデム付属のケーブルを使用してください。
6.Q6TELのディップスイッチ1をOFFにして、Q6TELをリセットする
7.パソコンとモデム(手順5のモデムとは別のモデム)をモデム付属のケーブルで接続する
8.「接続」ダイアログの「TELユニット設定」の、「回線の種類」、「電話番号」、「パスワード」を設定して、接続テストを行う
設定 |
設定内容 |
モデムの初期化コマンド |
モデムを初期化するためのコマンドを指定する |
回線の種類 |
使用する電話回線の種類を指定する 「その他」にはISDN回線等が含まれる |
電話番号 |
アクセスする相手先の電話番号を指定する |
パスワード |
TELユニットに設定したパスワードを指定する |
回線接続待ち時間 |
ダイヤル開始後、つながるまでの待ち時間を指定する ここで指定した時間経過しても、回線がつながらなかった場合は、「タイムアウトエラー」になります。 |