エネルギー管理で対応可能な集計データ

<< Click to Display Table of Contents >>

マニュアル > 監視システム構築ガイド > 主要機能の構築 > エネルギー管理(EMS) > エネルギー管理の概要 >

エネルギー管理で対応可能な集計データ

概要

集計データとは、日報、月報、年報単位の集計データ(レポートデータ)のことです。データストアとしては、CSVファイル、データベース(ODBC)のいずれにも対応可能です。

 

サマリアクションを使用する場合、日報、月報、年報データが集計されるように設定してください。

又、外部システムで集計されたデータをヒストリカルデータサーバ経由で取り込んで表示する場合も、日報、月報、年報データが個別のファイルとして集計されている必要があります。

 

以下に、エネルギー管理機能で対応可能な集計データの仕様について説明します。

 

 

hint

サマリアクションによる日報の構築方法については「日報(レポート)」に記述されています。

 

hint

ヒストリカルデータサーバを使用したデータの取得方法については「ヒストリカルデータサーバの利用」に記述されています。

 

 

日報集計データのフォーマット

日報集計データは、1時間1行、1ファイル24行(24時間)で構成された集計データです。

 

電力量、ガス量などの使用量を集計する場合、各行には1時間単位の積算値(1時間内での増分値)が集計されている必要があります。尚、外気温度、外気湿度などの計測値をグラフに表示する場合は、1時間単位の集計値をフィールドに含めておく必要があります。計測値の集計方法としては、1時間の最大値、平均値、開始値、最終値などが考えられます。構築する監視システムの要件にあわせて適切な集計を行うようにしてください。

 

1行目の見出し行については、見出し有り、無し、いずれのフォーマットについても対応可能です。

 

DATETIME

U01_F01_T000

U01_F01_T001

・・・

2010/4/10 00:00:00

23

100

・・・

2010/4/10 00:01:00

44

120

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

2010/4/10 00:23:00

16

115

・・・

 

ファイル名(例):

 

DAY_20170117.csv  ・・・ファイル名の末尾に年月日8桁(yyyymmdd)を付与。1日1ファイルなど。

 

 

hint

集計データに、外気温度、外気湿度などの計測値を集計する場合は、どのような集計方法のデータを表示するのかを考慮する必要があります。一般的な集計方法としては、最大値、最小値、平均値、開始値などがありますが、計測値をどのような集計方法で集計するのかは、グラフに表示する計測値の特性により最適なものを選択してください(例えば、電流計測値の期間内ピークを知りたい場合は「最大値」とする、平均気温を記録したい場合は「平均値」とするなど)。

 

 

月報集計データのフォーマット

月報集計データは、1日1行、1ファイル最大31行(1ヶ月分)で構成された集計データです。

 

電力量などの使用量を集計する場合、各行には1日単位の合計値が集計されている必要があります。外気温度、外気湿度などの計測値をグラフに表示する場合は、1日間単位の集計値をフィールドに含めておく必要があります。

 

1行目の見出し行については、見出し有り、無し、いずれのフォーマットについても対応可能です。

 

DATETIME

U01_F01_T000

U01_F01_T001

・・・

2010/4/1 00:00:00

600

2400

・・・

2010/4/2 00:00:00

610

2410

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

2010/4/30 00:00:00

591

2394

・・・

 

ファイル名(例):

 

MONTH_201701.csv  ・・・ファイル名の末尾に年月6桁(yyyymm)を付与。1ヶ月1ファイルなど。

 

 

年報集計データのフォーマット

年報集計データは、1ヶ月1行、1ファイル12行(1年分)で構成された集計データです。

 

電力量などの使用量を集計する場合、各行には1ヶ月単位の合計値が集計されている必要があります。外気温度、外気湿度などの計測値をグラフに表示する場合は、1ヶ月間単位の集計値をフィールドに含めておく必要があります。

 

1行目の見出し行については、見出し有り、無し、いずれのフォーマットについても対応可能です。

 

DATETIME

U01_F01_T000

U01_F01_T001

・・・

2010/1/1 00:00:00

600

2400

・・・

2010/2/1 00:00:00

610

2410

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

2010/12/1 00:00:00

591

2394

・・・

 

ファイル名(例):

 

YEAR_2017.csv  ・・・ファイル名の末尾に年4桁(yyyy)を付与。1年1ファイルなど。

 

 

昼夜集計をおこなう場合のデータ条件

エネルギー管理画面では、昼係数/夜係数に別々の換算係数を登録することが可能となっており、昼、夜の使用量を別々に集計・換算することができます。但し、エネルギー管理画面そのものは日報集計を行わないため、実際に日報集計を行うPanel Serverの機能(サマリアクション)または外部アプリケーションによる集計処理の段階で、昼時間の列、夜時間の列が別々に集計されている必要があります。

 

昼夜集計のデータフォーマット例(※7:00AM~18:00を昼時間とした例)

 

日時列

全集計列1

昼集計列1

夜集計列1

全集計列2

昼集計列2

夜集計列2

・・・

2017/4/26 00:00:00

6

0

6

5

0

5

・・・

2017/4/26 01:00:00

15

0

15

4

0

4

・・・

2017/4/26 02:00:00

1

0

1

8

0

8

・・・

2017/4/26 03:00:00

12

0

12

12

0

12

・・・

2017/4/26 04:00:00

9

0

9

4

0

4

・・・

2017/4/26 05:00:00

15

0

15

5

0

5

・・・

2017/4/26 06:00:00

100

0

100

15

0

15

・・・

2017/4/26 07:00:00

600

600

0

46

46

0

・・・

2017/4/26 08:00:00

610

610

0

90

90

0

・・・

2017/4/26 09:00:00

612

612

0

97

97

0

・・・

2017/4/26 10:00:00

591

591

0

46

46

0

・・・

2017/4/26 11:00:00

601

601

0

58

58

0

・・・

2017/4/26 12:00:00

712

712

0

69

69

0

・・・

2017/4/26 13:00:00

723

723

0

46

46

0

・・・

2017/4/26 14:00:00

680

680

0

78

78

0

・・・

2017/4/26 15:00:00

602

602

0

150

150

0

・・・

2017/4/26 16:00:00

590

590

0

106

106

0

・・・

2017/4/26 17:00:00

570

570

0

87

87

0

・・・

2017/4/26 18:00:00

690

690

0

68

68

0

・・・

2017/4/26 19:00:00

120

0

120

4

0

4

・・・

2017/4/26 20:00:00

10

0

10

5

0

5

・・・

2017/4/26 21:00:00

12

0

12

6

0

6

・・・

2017/4/26 22:00:00

23

0

23

7

0

7

・・・

2010/4/26 23:00:00

5

0

5

3

0

3

・・・

 

 

hint

上表はサマリアクションで昼夜集計を行った場合のフォーマット例です。尚、上表の例では「昼集計」「夜集計」とは別に「全集計列」として全ての時間帯のデータの集計列を用意していますが、エネルギー管理画面の機能としては「全集計列」はとくに必須ではありません。

 

hint

昼夜で集計を分ける場合、ポイントグループの登録も、昼集計用のポイントグループ、夜集計用のポイントグループに分けて登録する必要があります。