アラームサマリ

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アラームサマリ

ここでは、「Panel Server側の設定」で作成したアラームサーバに接続してアラームサマリを表示する画面を作成します。アラームサマリの表示は、リモートアラームグリッドコントロールによって行います。

 

アラームサマリ画面の作成

1.Panel Editorからアラームサマリ用にフォームを作成します。
新規作成時に自動生成されている“Form01”を利用します。ここでは、名前を“AlarmSummary”に変更してください。
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フォームの名称を変更したら、ルートプロパティのDefaultFormルートプロパティを、“AlarmSummary”に変更してください。
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続けてStartupSizeルートプロパティを"DEFAULTFORM"に変更します。
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2.タイトルラベルを貼り付ける
画面のタイトルとして、フォームの左上隅あたりにラベルコントロールを貼り付けます(Textを“アラームサマリ画面”などとして、フォントの大きさや色などは任意に設定してください)。
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3.リモートアラームグリッドコントロールを貼り付ける
フォームにリモートアラームグリッドコントロールを貼り付けます。コントロールビューからリモートアラームグリッドコントロールを選択します。
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リモートアラームグリッドを貼り付けた状態です。
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4.リモートアラームグリッドのプロパティ設定
リモートアラームグリッドのプロパティページから、以下のプロパティの設定を変更します。

プロパティ

設定内容

Name

“Alarm”

AlarmServer

“A01” (※Panel Serverで設定したアラームサーバアクション名)

AlarmClientType

“SUMMARY”

AlarmLayout

アラームサマリのレイアウトを記述します。ここでは以下のとおり記述してください(※詳細はアラームマニュアルに記載されています。尚、数値(表示幅)は微調整してください)。

 

[ALARMID]

AlarmID, 100, center

[OCCURDATESTR]

発生, 120, center

[ARDATESTR]

確認/復帰, 150, center

[CM0]

メッセージ, 300, left

[CM1]

グループ, 100, center

 

AlarmBlink

アラームの点滅条件を指定します。以下を設定すると、確認されていないアラームを点滅表示させることができます。

{[ACK]==FALSE}{TRUE},{default}{FALSE}

 

AlarmTextColor

アラームの表示色を指定します。以下を設定すると、復帰しているアラームは緑色、復帰していないアラーム(確認済み)は黄色、その他の状態のものを赤色で表示させることができます。

{[RECOVER]==TRUE}{RGB(0,255,0)},{[ACK]==TRUE}{RGB(255,255,0)},{default}{ RGB(255,0,0)}

 

 

5.リモートアラームグリッドの初期化スクリプト
リモートアラームグリッドのOnInitializeイベントに、アラームサーバとの接続 及び アラーム情報取得を行う処理を記述します。
 

event OnInitialize()

{

       this.Connect();

       this.SubscribeSummary("");

}

 

 

6.確認ボタンを貼り付ける
画面からアラーム確認操作を行うためのボタンを作成します。フォームに2つのボタンコントロールを貼り付けて、「確認」「全確認」とします。
 
画面の右上あたりに配置しておきます
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確認ボタンのスクリプトに、選択されたアラームのみを確認する処理を記述します。

event OnMouseUp(button)

{

       parent.Alarm.AckSelected();

}

 

全確認ボタンのスクリプトに、全てのアラームを確認する処理を記述します。

event OnMouseUp(button)

{

       parent.Alarm.AckAll();

}

 

これでアラームサマリ画面の作成は完了です。ここまでの作業で設定ファイルを保存してください。
 


 

動作確認

 

作成したアラームサマリ画面の動作を確認してみます。Panel Serverがオンライン状態で確認して下さい。

 

1.Panel Editorの下図のアイコンをクリックすると、Panel Browserが起動し、クライアント設定ファイルが開かれて実行されます。
 
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2.アラームサマリ画面が表示されました。
 
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現在はアラームが発生していない状態であり、画面には何も表示されていません。そこで、Panel Serverからタグの値を編集してアラームを発生させてみます。タグモニタから「U01.F01.M0000」をTRUEにします。
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アラームサマリ画面に、M0000に設定したアラームが表示されたことを確認してください。
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同様の要領で、M0004もTRUEにしてみてください。
新たなアラームが追加表示されました。
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次に、M0004をFALSEに戻してみてください。
確認/復帰に日時が入り、表示色が赤から緑に変わりました。まだ「確認」されていないアラームなので、サマリからは消えません。
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ここで、「全確認」ボタンをクリックしてください。
M0004のアラームがサマリから消え、M0000のアラームの確認/復帰に日時が入りました。表示色は黄色です(確認済み・未復帰)。
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次に、M0000をFALSEに戻してください。
確認済みアラームの復帰により、サマリの表示が自動的にクリアされました。
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これが、アラームサマリの基本的な動作です。同様の要領でその他のタグの値を任意に変更し、「確認」操作についても試してみてください。