<< Click to Display Table of Contents >> デマンドサイクルのリセット処理について |
概要
デマンド監視では、デマンドサイクル(デマンド時限)のリセット処理を行う必要があります。デマンド時限のリセットは、通常は30分単位で行い、1時間のうち毎時0分、毎時30分の2回のリセットが必要です。
Panel Serverのデマンド監視のリセット処理には、以下の3つの設定方法があります。構築するシステムの仕様に合わせて、適切な方法を選択してください。
方法 |
概要 |
PCの時計の時刻に基づいてデマンドサイクルを リセットする |
Panel Serverが稼働しているPCの時刻に基づいたリセットを行います。
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デマンドサイクルのリセットトリガを 外部システムから受け取る(PLC経由など) |
PLC経由などでリセットトリガをタグを介して信号として受け取り、受け取ったタイミングで都度リセットします。 |
初回のリセットを画面から手動で行う (サイクルタイプ:AUTO) |
初回のリセットを画面からの操作で行い、以降は30分単位で自動的にリセットを行います。
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PCの時計の時刻に基づいてデマンドサイクルをリセットする
Panel Serverを稼働させているPC自身の時計の時刻に基づいたデマンド時限のリセット(毎時0分、30分)を行いたい場合は、以下のように設定します。
1.デマンドリセット用のイベントとして、Panel Serverに定刻イベントを2つ登録します。
登録イベント名(例) |
設定内容 |
RESET00 |
定刻イベントで、毎時0分に発生するように設定。
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RESET30 |
定刻イベントで、毎時30分に発生するように設定。
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2.「1」のそれぞれの定刻イベントの実行アクションで、デマンドアクションのパラメータに「RESET」を指定してください。
3.デマンド監視画面側の詳細設定画面を開き、サイクルタイプの設定を、必ず「MANUAL」にしてください。
定刻イベントによるRESET設定を行っているにもかかわらず、サイクルタイプが「AUTO」のまま運用された場合、デマンドのリセットが同時刻に2回発生する場合があるので注意してください(定刻イベントによるRESETパラメータの動作と、デマンドアクション自身のサイクル時間検出による自動リセットが、重複して発生する)。このような場合、前回デマンド、前々回デマンドを表示する設定とした時に影響が生じます(デマンドグラフ上に、前々回しか表示されない、など)。 |
デマンドサイクルのリセットトリガを外部システムから受け取る(PLC経由など)
外部システムからデマンドのリセットトリガを受け取り、受け取ったトリガに基づいてデマンドサイクルをリセットすることができます。
この場合、PLC経由などでタグを介してリセットトリガを受け取り、タグイベントからRESETパラメータを渡すように設定することで対応可能です。
1.デマンドリセット用のイベントとして、Panel Serverにタグイベントを1つ登録します。
登録イベント名(例) |
設定内容 |
RESET_TRIGGER |
タグイベントで、トリガ条件を設定してください。
以下は、U01.F01.T01タグがTRUEになった場合をトリガとした例です。
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2.「1」のタグイベントの実行アクションで、デマンドアクションのパラメータに「RESET」を指定してください。
3.デマンド監視画面側の詳細設定画面を開き、サイクルタイプの設定を、必ず「MANUAL」にしてください。
初回のリセットを画面から手動で行う(サイクルタイプ:AUTO)
デマンド監視画面側の詳細設定画面にある「サイクルタイプ」をAUTOに設定すると、デマンドアクション自身がサイクル時間を測定して自動的にリセットを行います。
サイクル時間の設定は、同じく設定画面にある「サイクル時間」に分単位で設定することができます。
AUTOモードでは、PCの時計の毎時0分、30分とは無関係に、Panel Serverがオンライン実行されてデマンドアクションの処理が開始された時を基点として、サイクル時間で設定された時間(分)が経過する都度、自動的にリセットが行われます。また、デマンド監視画面から手動でサイクルのリセット操作を行うと、最後にリセットされた時点を基点としてサイクル時間が経過する都度、自動的にリセットされます。
このサイクルタイプの使用目的としては、デマンド監視の計測開始タイミングを、システムを起動する度に(デマンド監視開始の都度)画面から手動で指定したい場合などに使用します。例えば、自PCの時計の時刻とは別に、監視設備上で基準とすべきデマンド計(親時計)があり、親時計の時刻を目視で確認しつつ計測開始タイミングを手動で合わせたい場合などが挙げられます。