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概要
本頁では、演算結果をロギングデータに含めて保存するための構築例を紹介します。
PLCから読み込んだデバイス値をもとに、ロギングする直前に演算処理を行ってワーク用のタグに値を格納し、ロギングデータにワーク用タグの値を含めて保存します。
考え方:
•演算結果を格納するためのワーク用のタグとして、仮想デバイスのタグを登録しておきます。
•ロガーアクションのフィールド定義に、ワーク用のタグを含めて定義しておきます。
•アクションの「実行前スクリプト」に演算処理を記述し、アクションが実行される直前に演算が行われるように設定します。
設定例
タグ設定
ここでは例として、計算結果を格納するためのワーク用のタグとして、仮想デバイスタグ「U02.F01.D0000」~「U02.F01.D0004」を設定します。
また、データ収集対象の模擬信号として、仮想デバイスタグ「U01.F01.SD0000」~「U01.F01.SD0009」を使用します。
(仮想デバイスタグの設定例)
アクション設定
■アクション開始前のスクリプト実行の定義
Panel Serverから、カスタマイズを行うロガーアクションのプロパティを開き、「詳細設定」タブを開きます。
詳細設定タブのスクリプト実行から「処理を開始する前」にチェックを入れ、右にある選択ボタン「…」をクリックします。
上画像によって表示されたスクリプトエディタの画面から、演算処理のスクリプトを記述します。
ここでは例として、以下のようなスクリプトを定義します。
(スクリプトの定義例)
U02.F01.D0000 = (U01.F01.SD0000 + U01.F01.SD0001) / 2 U02.F01.D0001 = (U01.F01.SD0002 + U01.F01.SD0003) / 2 U02.F01.D0002 = (U01.F01.SD0004 + U01.F01.SD0005) / 2 U02.F01.D0003 = (U01.F01.SD0006 + U01.F01.SD0007) / 2 U02.F01.D0004 = (U01.F01.SD0008 + U01.F01.SD0009) / 2 |
アクションのスクリプト実行で定義可能な演算処理については、「スクリプトVer1(SC1構文)」を参照してください。 |
■フィールドの定義
ロガーアクションのロギング対象とするフィールドの定義に、上で作成したワーク用の仮想デバイスタグを追加してください。
解説
この処理のポイントとしては、計算結果を格納するためのタグをあらかじめ用意しておき、実行前スクリプトによって、ロギングが行われる直前のタイミングで演算を行い、値格納用のタグに代入している点です。この仕組みにより、ロガーアクションが実行される直前に演算が行われ、計算結果が格納されたタグの値がロギングされます。この例では、計算結果を格納するためのロギング用タグが「U02.F01.D0000」~「U02.F01.D0005」にあたります。