サーバ作成ガイド

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サーバ作成ガイド

概要

FA-Serverは、PLCとの通信、データログなどのサーバ処理を行うためのサーバーアプリケーションです。FA-Serverはシステムの運転中、常にランタイムの状態にしておく必要があります。また、FA-ClientはFA-Serverに接続するクライアントアプリケーションであり、トレンドグラフ画面、レポート画面を表示することができます。1つのFA-Serverに対して、複数のFA-Clientから同時に2つまで接続することができます。FA-ServerとFA-Clientは同じPC上で起動させることも、別々のPC上で個別に起動させることもできます。

 

FA-Serverは、SCADAシステムに必要となる各種機能群を、強力かつ柔軟に提供してくれるアプリケーションです。FA-Server で構築する主要機能は以下の通りです。

 

PLCとの接続
FA-Server は、約100機種相当のPLCとの接続機能を内蔵しており、高速で安定した通信機能を提供します。複数台、異機種PLCとの同時接続が可能です。
PLCのと接続に関しては「機器接続ガイド」を参照頂き、接続したいメーカー・機種を選択して設定を行います。
 

タグ
タグとは、開発言語に例えれば「変数」のような役割を持つデータ格納エリアです。画面とPLC間で信号を授受する際にも、タグを介してやりとりが行われます。
タグに関しては「タグ編」を参照下さい。
 

イベント
アクションを実行するためのトリガの事をイベントと呼びます。「定周期イベント」「定刻イベント」「タグイベント」などが用意されています。各アクションはイベントで定義した条件が成立したタイミングで呼び出されます。大半の場合、アクションとイベントはセットで定義します。
イベントに関しては「イベント編」を参照下さい。
 
 

アクション
アクションとは、FA-Server側で実行されるロジックの事です。ロギング・集計などの機能もアクションによって提供されます。その他にも「ブリッジ」「バッチ転送」「メール送信」「FTP転送」「外部アプリ起動」などユニークで実用的な機能が多数用意されています。
アクションに関しては「アクション編」を参照下さい。
 
 

ビュー
FA-Clientによる監視画面表示とは別に、FA-Server側でのモニタリング機能として、タグの値を一覧表示する「タグモニタ」などが用意されています。これらの様にサーバ側に用意された画面の事を「ビュー」と呼びます。
ビューに関しては「ビュー編」を参照下さい。
 
 

インターフェース
FA-Serverは、「OPC」「DDE」「IPLink」などの通信インターフェースを備えています。例えば、対応機種以外のPLCと接続する場合には、OPC通信によって他ベンダー製のOPCサーバと接続することも可能です。
インターフェースに関しては「インターフェース編」を参照下さい。

 

 

hint

IPLinkは弊社独自の通信プロトコルです。IPLinkによって、例えばVisualStudio.netで開発したアプリケーションからFA-Serverに接続することができます。IPLinkインターフェースに関しては「インターフェース編」を参照下さい。

 

hint

FA-Serverはショートカットを作成し、「/editor」オプションを付加して起動すると、開発モードで起動できます。オンライン動作中、FA-Serverの設定を編集したいとき、オンライン中のFA-Serverとは別に起動し、設定を編集できます。