スクリプトから手動でアラームメッセージを記録する(操作履歴など)

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スクリプトから手動でアラームメッセージを記録する(操作履歴など)

概要

例えば、監視画面上からの運転開始ボタンの操作が行われたかどうかをアラームの履歴に含めたい場合があります。このような場合に有効な手段として、アラームコントロール(リモートアラームクライアント、リモートアラームグリッド)には、FireAlarmメソッドが用意されています。

 

スクリプトからFireAlarmメソッドを呼び出すことで、アラームを手動で発生させ、任意のメッセージをアラームに含めることができます。

 

 

 

hint

手動で発生させるアラームを発生させるには、FireAlarmメソッドを使用します。このメソッドを使用することで、任意のメッセージをアラームに追加することができます。FireAlarmメソッドについては「リモートアラームクライアント」を参照して下さい

 

 

 

カスタマイズ例

1)アラームマスタの設定

 

アラームマスタに、任意のメッセージをアラームに追加するためのアラームIDを1つ追加します。他のアラームと区別しやすいように、1件目のアラームとして登録しておくと管理がしやすくなります。

 

アラームID,発生復帰,確認,発生条件,コメント0,コメント1,コメント2

[ALARMID],[RECOVER],[ACK],[ONCONDITION],[CM0],[CM1],[CM2]

USER,n,n,,,,

M0,y,n,U01.F01.M0000,SYSTEM,M0が異常になりました。,M0が正常になりました。

M1,y,n,U01.F01.M0001,SYSTEM,M1が異常になりました。,M1が正常になりました。

 

 

この例では、アラームIDに「USER」としています。このアラームIDは、FireAlarmメソッドの第一引数で指定する際に使用します。

発生復帰は、有り/無しのいずれかを指定できます。確認は無しとします。

その他の列、[ONCONDITION]、[CM0]、[CM1]、[CM2]の列には何も指定せず、カンマのみで空欄にして下さい。

 

 

2)アラームサーバーアクションの保存項目タブの設定

 

FireAlarmメソッドで指定するコメントを履歴として保存するためには、アラームサーバーアクションの「保存項目」で保存するコメント列を指定する必要があります。ここでは、コメント0とコメント1の情報を保存するために、[CM0]と[CM1]を追加しています。

 

p_alarm_0006

 

 

3)スクリプトからFireAlarmメソッドを呼び出す

 

任意のタイミングでスクリプトからFireAlarmメソッドを呼び出します。

ここでは例として、ボタンのクリックによりFireAlarmの呼び出しを行います。

 

ボタンのスクリプト例)

event OnMouseUp(button)
{
	::HiddenForm.Alarm.FireAlarm("USER", 1, c(0, 1),  c("ユーザー1", "ボタン操作"));
}

 

解説:

 

上例では、バックグラウンドフォーム「HiddenForm」に、リモートアラームクライアント「Alarm」オブジェクトが存在するものとして記述しています。

FireAlarmメソッドの第1引数に、手動でアラームを発生させるアラームIDを渡します。この場合は「USER」を指定します。

第2引数に発生状況(コンディション)を数値で指定します。(0:復帰、1:発生。発生復帰無しの場合は、「1」固定とする。

第3引数に、コメントIDを数値で渡します。複数のコメントを同時に渡す場合は配列で指定します。この例では c(0,1) を渡すため、コメント0、コメント1が対称となります。

第4引数に、コメントを渡します。複数のコメントを同時に渡す場合は配列で指定します。この例では c("ユーザー1", "ボタン操作") としており、コメント0に「ユーザー1」、コメント1に「ボタン操作」が書き込まれます。

 

 

 

hint

アラームサーバーアクションは複数同時に動作させることもできます。例えば、通常のアラームのログと操作履歴のログを分けたい場合は、アラームサーバーアクションを2つ登録して実行し、通常のアラーム用と操作履歴用として使い分ける方法があります。