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アラーム機能の概要
FA-Panelのアラーム機能では、Panel Serverによってアラームの状態を監視します。Panel BrowserはPanel Serverに接続してアラーム情報を取得し、画面上に表示を行います。
Panel Server側のアラーム監視は、アラームサーバーアクションによって行います。また、Panel Browser側では、アラームコントロール(リモートアラームグリッド/リモートアラームクライアント)によって画面上にアラームを表示します。アラーム機能を利用することで、警報状態の監視のほか、設備の動作履歴や運転操作の履歴機能(イベント履歴)を構築することができます。
Panel Browser側のアラームの表示方法としては、サマリ表示、リアルタイム表示、ヒストリカル表示の3種類が用意されており、現在発生中のアラームの動的表示(アラームサマリ)や、過去に発生したアラームの履歴(ヒストリカル)を表示することができます。
アラーム機能を構築したりカスタマイズする際には、サーバ側(アクション、イベント)と、クライアント側(コントロール)ぞれぞれに対して、適切な設定を行う必要があります。
•アラームサーバの構築に関しては、「アラームサーバについて」を参照してください。
•アラーム画面の構築に関しては、「クライアント側のアラーム表示」を参照してください。
アラームの種類
アラームは「発生・復帰」「確認」の有無の組み合わせにより、以下の4通りに分類されます。
アラーム種類 |
発生・復帰 |
確認 |
備考 |
アラームA |
○ |
○ |
確認が必要なアラームです。 |
アラームB |
○ |
× |
確認が必要ないアラームです。 |
アラームC |
× |
○ |
確認ありのイベントです(発生のみ生成する)。 |
アラームD |
× |
× |
一般にイベントと呼ばれます(発生のみ生成する)。 |
「発生・復帰」が有りのアラームは、アラームの発生と復帰を別々に知りたい時に使用されます。例えば、アラームの発生条件がM0の場合、M0がOFF→ONに変化したとき、発生を知らせるアラームが生成されます。ON→OFFに変化した時は、復帰を知らせるアラームが生成されます。
「発生・復帰」が無しのアラームとは、一般にイベントと呼ばれ、復帰を知る必要がない時に使用されます。この場合、OFF→ONに変化した時のみ発生を知らせるアラームが生成され、ON→OFFに変化した時はなにも発生しません。復帰を監視する必要がなく、発生のみを監視する場合に使用します。
「確認」が有りのアラームは、発生したアラームに対して、オペレータが確認操作を行ったかどうかの情報を付加できます。
これらの4種類のアラームは混在して1つの画面に表示することも、別々に管理することもできます。