Panel BrowserをVBに組み込んで実行

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Panel BrowserをVBに組み込んで実行

実行概要

マイクロソフト社が提供する開発言語「Visual Basic(以降VB)」などにPanel Browserを組み込んでクライアント画面を表示する方法について説明します。本パッケージにはPanel Browser ActiveX インターフェースが同梱されています。VBなどの開発環境からこのActiveXを利用する事で、VBで開発した画面内にPanel Browserを組み込んで実行する事が出来るようになります。VBで開発した画面アプリケーションでPanel Browserの画面を直接表示・操作したい場合にはこちらの方法が適しています。

 
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VBアプリケーションに組み込んで実行

FA-PanelをVBに組み込むには、VBのコンポーネント設定で、FA-Panelのコンポーネントを有効にする必要があります。VBの「ツールボックス」「アイテムの選択」「COMコンポーネント」から、「Roboticsware FA-Panel Ver6」をチェックすることで、VBからPanel Browser ActiveXインターフェースを利用することができるようになります。

 

開発手順のサマリ

Panel EditorとVBを組み合わせた開発の手順は、以下のとおりです。

 

1.Panel Editorで画面を作成し、クライアント設定ファイル(xml)に保存する。

2.セットアップ機能でクライアント設定ファイル一式を出力する。

3.VBの画面にActiveXを貼り付け、セットアップ機能で出力されたクライアント設定ファイルの呼び出しを定義する。

4.VBでアプリケーション(exe)をビルドし、実行する。

 

上の手順に従ってアプリケーション(exe)をビルドし、実機PC上に配置して実行してください。この際、設定ファイルやイメージなどのリソースファイルについては、セットアップ機能により指定フォルダにセットアップしたものを実機PCに配置します。また、実行したActiveXインターフェースからは、Panel Browserの画面上のコントロールや、スクリプト(グローバル変数、ユーザー定義関数など)を直接操作することができます。

 

 

VBのプログラムの中から設定ファイルを呼び出す処理は以下のような記述となります。

 

●VB.Net2010

Private Sub Form1_Load(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load

  AxFAPanelBrowser1.OpenFile("sample.xml")

End Sub

 

 

尚、ここで指定する設定ファイルのパスは、実機PCに実際に配置するパスと一致している必要がある点に注意して下さい。

 

この機能のサンプルは、以下からご利用頂けます。


 

上サンプルの圧縮ファイル内に、VB2010のサンプルが用意されています。また、サンプルに含まれているsample01.xmlは、VBから呼び出されるクライアント設定ファイルです。本サンプルを動作させる際にはPanel Serverをオンラインとして下さい。

 

attention

ライセンスの関係上、ActiveXインターフェースはPanel Serverとの接続時のみ有効に動作する仕組みとなっております。

 

 

 

Panel Browser ActiveX リファレンス

Panel Browser ActiveXには以下のインターフェースが用意されています。

 


ActiveXメソッド

 

メソッド名

説明

OpenFile

Panel Browserのクライアント設定ファイル(xmlファイル)をオープンします。

CallPanelMethod

Panel Browser内に定義されているユーザー定義関数を呼び出します。

 

 

 


ActiveXメソッド

 

イベント名

説明

PanelEvent

Panel BrowserからVBなどの外部アプリケーションに通知するためのイベントです。Panel BrowserのルートのFirePanelEventメソッドをスクリプト中から呼び出すと、VB側でこのイベントが発生します。

 

 

 


 


 

OpenFileメソッド
 

Panel Browserのクライアント設定ファイル(xmlファイル)をオープンします。


構文

OpenFile(

         FileName

         )

 


パラメータ

 

FileName

 

型:

文字

 

ファイル名

 

戻り値

 

 

型:

ブール

 

FALSE - 失敗。TRUE - 成功。

 


hmtoggle_plus1

 

hint

オープンするxmlファイルの指定は相対パスでも指定可能です。

 

例)

OpenFile("..\sample01.xml")

 

 

 


 


 

CallPanelMethodメソッド
 

Panel Browser内に定義されているユーザ定義関数を呼び出します。パラメータは必要な数(最大10個まで)だけ指定できます。


構文

CallPanelMethod(

         Name,

         [, p1] [, p2] [, p3] [, p4] [, p5] [, p6] [, p7] [, p8] [, p9] [, p10]

         )

 


パラメータ

 

Name

 

型:

文字

 

ユーザ定義関数名

 

p1 ~ p10

 

型:

文字

 

ユーザ定義関数のパラメータ1 ~ 10

 

戻り値

 

 

型:

ユーザ定義関数の戻り値型

 

ユーザ定義関数の戻り値

 


hmtoggle_plus1

 

hint

オープンするxmlファイルの指定は相対パスでも指定可能です。

 

例)

OpenFile("..\sample01.xml")

 

 

 


 


 

PanelEvent イベント
 

Panel BrowserからVBなどの外部アプリケーションに通知するためのイベントです。Panel BrowserのルートのFirePanelEventメソッドをスクリプト中から呼び出すと、このPanelEventイベントが発生します。


構文

XXX_PanelEvent(

         ByVal sender As System.Object,

         ByVal e As [ライブラリ名称].[イベントハンドラ名称]

         )

 

※「xxx」は、ActiveXコントロールのオブジェクト名


パラメータ

 

e.eventName

 

型:

文字

 

イベント名

 

e.p1

 

型:

文字

 

パラメータ1

 

e.p2

 

型:

文字

 

パラメータ2

 

 


hmtoggle_plus1

 

attention

PanelEventイベント内からのCallPanelMethodの呼び出しには対応しておりません。呼び出した場合、アプリケーションエラーが発生します。