ランタイム実行編

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ランタイム実行編

Panel Serverの実行

Panel Serverは、PLCとの通信、アラーム、データログなどのサーバ処理を行うためのサーバーアプリケーションです。Panel Server上でこれらの通信設定やアクション・イベントの設定を行い、「サーバ設定ファイル」として設定内容を保存します。システム運用時には、「サーバ設定ファイル」を読み込んで実行します。

 

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サーバのラインタイム実行の方法については、「サーバのランタイム実行」を参照下さい。

 

 

Panel Browserの実行

Panel Browserは、Panel Editorで作成した画面をランタイム実行するためのアプリケーションです。Panel Editorで作成した「クライアント設定ファイル(xml)」を読み込んで実行し、監視画面を表示します。Panel Browserはシステムの運用時にオペレータが直接触れるアプリケーションであり、ちょうどインターネットエクスプローラなどのWebブラウザに似た特徴を持っています。

 

1つめの特徴として、1台のPCで複数のPanel Browserを開くことができます。複数起動された各Panel Browserは、同じ設定ファイルを開くことも、複数の異なった設定ファイルを各々のPanel Browserで開くこともできます。つまり、複数の異なった設定ファイルを別々のPanel Browserで実行することにより、複数のシステムを1台のPC上で同時に運用できるというメリットがあります。

 

2つめの特徴として、Panel Browserは複数のPC上で個別に実行させることもできます。各PC上のPanel Browserが同じ設定ファイルを開くことも、複数の異なった設定ファイルを各PC上のPanel Browserで開くこともできます。つまり、同じ設定ファイルを別々のPC上で同時に実行することにより、複数クライアント構成の監視システムを容易に構築することができます。

 

 

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Panel Browserは設定ファイルを読み込むと、Panel Serverと通信接続します。Panel BrowserとPanel Server間はTCP/IPベースのプロトコルで通信を行うため、インターネット/イントラネット環境に接続されたPCであれば、どこからでもPanel Serverと接続することができます。

 

Panel Browserを起動すると、以下のような画面が表示されます(設定ファイル読み込み前の状態)。また、Panel Browserは直接アプリケーションとして起動する以外に「ActiveX」として別アプリケーションへ組み込んで利用することも可能です。

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Panel Browserを利用したクライアントのランタイム実行方式については、「クライアントのランタイム実行」を参照下さい。

 

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Panel Editorでの画面開発時には、作成中の画面をテスト的にランタイム実行したい場面が頻繁にありますが、Panel Editorから簡単にPanel Browserを起動する機能が用意されています。Panel Editorからの起動方法としては、Panel Editorのツールバー内の以下アイコン(RUNアイコン)を押すことによって、Panel Browserが起動して現在編集中のクライアント設定ファイルが自動的に読み込まれてランタイム実行されます。尚、RUNアイコンを押す前にxmlファイルを保存する必要はありません。

 

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Panel ServerとPanel Browserを動作させるPCのOSがそれぞれ異なる場合においても問題なく動作させる事ができます。例えば、Windows 8.1環境のPC上のPanel Browserから、Windows Server 2012環境のPanel Serverに対して通信接続しても問題はありません。