デマンド監視

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デマンド監視

デマンド監視

 

本画面ライブラリは、デマンド監視グラフを表示するためのライブラリです。

 

受変電設備などから取り込んだ使用電力量の計量値(計量カウンタ値)に基づいてデマンド電力を算出し、現在のデマンド電力の推移状況をデマンド監視グラフとして表示します。また、電力量の増分値からデマンド時限単位(30分単位)のデマンド電力値の予測を行い、あらかじめ設定されたデマンド警報の閾(しきい)値に対して予測値が超過しないかどうかを監視し、超過を検出した場合はデマンド警報を発報します。

 

さらに、本機能によって検出されたデマンド警報の状態を任意のタグに転送することが可能です。デマンド警報の状態を書き出したタグをアラームサーバで監視することによりアラーム機能と連携させたり、何らかの仕組みによりデマンド発生時の制御ロジックを別途構築しておき、デマンド警報発生時の負荷制御開始の連動トリガとして利用することができます。

form_demand_001_zoom60
 

画面解説

画面の各操作及び項目についての解説を行います。

form_demand_002

 

 

#

名称

説明

1

デマンド名

アクティブ表示するデマンドを選択します。

 

デマンド監視の運転状態を表示します。

監視稼働中
form_demand_010
 

停止中
form_demand_011
 

2

設定メニュー

設定メニューを開きます。設定メニューの内容は「設定メニュー」を参照してください。

 

3

デマンドグラフ

デマンド値の推移状況をグラフで表示します。

デマンド監視が開始されると、時間の経過とともにデマンド更新周期毎にデマンド電力がプロットされます。デマンド設定で登録された電力量のカウンタ値(デマンドタグ)の値が増加していくと、グラフが徐々に伸びていきます。

 

form_demand_012

 

また、デマンド設定で設定された「予測開始時間」を経過すると、デマンド予備線が表示されます。ここで、デマンド予測線の延長線上にデマンド時限の終点(デマンド予測線と、30分の縦ラインとの交点)の値が、当該デマンド時限内における予測デマンド電力となります。
form_demand_013
 

デマンド予測線が警報ラインを超えた場合、デマンド警報を検出します。デマンド警報の検出状況は、デマンド値一覧に表示されます。以下の例では、第一警報を検出した例です。
 

正常時(白ランプ表示)
form_demand_014
 

警報検出時(赤ランプ表示)
form_demand_015
 

30分が経過し、デマンド時限のサイクルが終了すると、グラフエリアのデマンド電力のグラフライン表示が自動的にリセットされます。リセット時、今回のデマンドサイクルのデマンド電力値が過去の最大デマンドを超えていた場合は、グラフ右部分の最大デマンドのバーグラフ表示が自動的に更新されます。

また、前回のデマンドグラフが、グラフエリア上に表示され、新たなデマンドサイクルのデマンドグラフの描画が開始されます。
 

hint

前回、前々回などの過去デマンドグラフの表示・非表示、表示様式(色、線種、線の太さなど)は、デマンド設定から自由に変更することができます。デフォルトでは、前回デマンド、前々回デマンドが表示されるように設定されています。

 

 

 

4

デマンド値一覧

デマンド監視情報を一覧表示します。各情報は、色、警報の状況(警報のみ)、名前、単位を1行に表示します。

 
form_demand_016

 

名称

内容

備考

契約デマンド

デマンド設定で登録した、契約デマンド電力の設定値を表示します。


目標デマンド

デマンド設定で登録した、目標デマンド電力の設定値を表示します。


現在デマンド

現在のデマンド電力を表示します。


予測デマンド

デマンドサイクル終了時刻のデマンド電力の予測値を表示します。


調整電力

予測デマンドと目標デマンドの差異を表示します。例えば、予測デマンドが目標デマンドを超過している場合、目標に対して何kW電力を抑える必要があるのかを表示します。

予測デマンド電力-

目標デマンド電力

最大デマンド

過去に測定したデマンド電力の最大値を表示します。

最大デマンドリセットにより、0に初期化されます。

過去デマンド

過去のデマンド電力を表示します。

デフォルトでは、前回デマンド、前々回デマンドが表示されるように設定されています。

デマンド警報

デマンド警報として設定されている警報閾(しきい)値、警報発生状況を表示します。

デフォルトであh、3段階の警報閾(しきい)値が表示されます。

 

5

デマンドサイクル

デマンド監視のサイクル時間を表示します。

名称

内容

備考

サイクル

開始時刻

デマンドサイクルの開始時刻を表示します。


サイクル

終了時刻

デマンドサイクルの終了時刻を表示します。

サイクル開始時刻+サイクル時間

サイクル

残り時間

デマンドサイクルの残り時刻を分単位で表示します。


 

 

設定メニュー

設定メニューは「設定」ボタンをクリックする毎に表示/非表示が切り替わります。設定メニューの内容は以下の通り。

form_demand_003

 

#

名称

説明

1

基本設定

デマンド監視における基本的な設定内容です。基本設定画面を表示します。

 

2

詳細設定

デマンド監視における詳細な設定内容です。詳細設定画面を表示します。

 

3

設定反映

デマンド設定で変更した内容をデマンド監視に反映させます。

 

4

監視

デマンド監視の運転状態を切り替えます。チェックがついている場合は監視稼働中で、チェックが付いていない場合は停止中となります。

 

5

アラーム一時停止

デマンド警報の警報監視を一時停止します。チェックがついている場合はアラーム停止中で、チェックが付いていない場合は警報監視中となります。アラーム発生中に一時停止を行うと、発生している警報が復帰します。デマンド監視の状況がまだ警報発生中の状態で停止解除を行うと、グラフがリフレッシュされる更新周期のタイミングで警報が再度発生します。

 

6

デマンドサイクルリセット

現在監視中のデマンド監視サイクルを即座にリセットします。
form_demand_009

 

7

最大デマンドリセット

最大デマンドの値をリセットします。

 

 

設定画面

基本設定画面
デマンドの基本情報を登録する設定画面です。

 

form_demand_004

 

#

名称

説明

1

名前

デマンドの名前を設定します。

 

2

コメント

任意のコメントを設定します。

 

3

デマンドタグ

電力量の計量値(カウンタ値)を取得する為のタグパスを設定します。

受電電力量の計量カウンタなど

 

4

契約デマンド

デマンドグラフ上に表示する契約デマンドラインの設定値を入力します。

本設定値は、グラフ上の目安であり警報検出とは無関係です。

 

5

カウンタ最小値

デマンドタグのリングカウンタ値の最小値を設定します。

カウンタが0~99999 の場合、「0」とします。

6

カウンタ境界値

デマンドタグのリングカウンタ値の境界値を設定します。

カウンタが0~99999 の場合、「100000」とします。

カウンタの増加が小数点の場合は次の様に設定します。カウンタの増加が0.1 の場合(カウンタ最大値が999.9)、カウンタ境界値として1000 を指定します。

7

表示最大デマンド

デマンドグラフのY軸の最大幅を設定します。

 

8

目標デマンド

デマンドグラフ上に表示する目標デマンドラインの設定値を入力します。

本設定値は、グラフ上の目安であり警報検出とは無関係です。

 

9

デマンド線設定

契約デマンド、目標デマンド、現在デマンド、予測デマンドの各ラインの表示色などを指定することができます。デマンド線設定画面を表示します。

 

10

過去デマンド表示

前回、前々回のデマンドグラフの表示設定を行うことができます。過去デマンド表示設定画面を表示します。

 

11

警報設定

デマンド監視警報の閾(しきい)値、表示色などを設定できます。警報設定画面を表示します。

 

12

保存/
キャンセル

 

保存

現在の編集内容を保存して設定画面を閉じます。

キャンセル

現在の編集内容をキャンセルして閉じます。

 

 

詳細設定画面
デマンドの詳細情報を登録する設定画面です。

 

form_demand_008

 

#

名称

説明

1

名前

デマンドの名前を設定します。

 

2

コメント

任意のコメントを設定します。

 

3

デマンドタグ

電力量の計量値(カウンタ値)を取得する為のタグパスを設定します。

受電電力量の計量カウンタなど

 

4

契約デマンド

デマンドグラフ上に表示する契約デマンドラインの設定値を入力します。

本設定値は、グラフ上の目安であり警報検出とは無関係です。

 

5

目標デマンド

デマンドグラフ上に表示する目標デマンドラインの設定値を入力します。

本設定値は、グラフ上の目安であり警報検出とは無関係です。

 

6

カウンタ最小値

デマンドタグのリングカウンタ値の最小値を設定します。

カウンタが0~99999 の場合、「0」とします。

7

カウンタ境界値

デマンドタグのリングカウンタ値の境界値を設定します。

カウンタが0~99999 の場合、「100000」とします。

カウンタの増加が小数点の場合は次の様に設定します。カウンタの増加が0.1 の場合(カウンタ最大値が999.9)、カウンタ境界値として1000 を指定します。

8

変換値

デマンドタグの電力量を、デマンド電力に変換する為の変換値(倍率)を指定します。通常は、30分間のkW値を2倍した値がデマンド電力となる為「2」を指定します。

 

hint

デマンドタグのパルスレートが1 パルス1kWh の場合は、変換値には「2」を設定しますが、1パルス10kWhなどの様に重みが付けられている場合は、以下のいずれかの方法で対応することができます。

タグのフィルタ機能で少数桁移動を行い、タグのカウンタの単位を1kWh の単位に揃える。この場合、変換値は「2」で良い。

タグのフィルタ機能を使用しない場合は、変換値に「20」と指定することで対応する。(この場合、カウンタ値 × 20 がデマンド電力となるため)

 

 

9

表示最大デマンド

デマンドグラフのY軸の最大幅を設定します。

 

10

サイクルタイプ

以下の2種類から選択します。

 

タイプ

内容

備考

AUTO

このタイプを選択した場合、デマンド監視の開始後、デマンドアクション自身がサイクル時間を測定して、デマンド設定で指定されたサイクル時間が経過すると自動的にリセットを行います。

 

AUTO モードのリセット動作は、毎時0 分、30 分にかかわらず、デマンド監視開始を起点としてサイクル時間を計測します。例えば、画面から手動操作でリセットを行った場合、その時点からサイクル時間が開始されます。

 

本タイプは、デマンド監視の計測開始タイミングを、システム起動の都度(デマンド監視開始の都度)、手動で指定したい場合などに使用します。

 

(例えば、自PC の時計の時刻とは別に、デマンド計の計測開始タイミングと手動で合わせたい場合など)。

 

MANUAL

このタイプでは、デマンドアクション自身はサイクル時間を監視せず、アクション自身による自動リセットを行いません。以下のいずれかの方法によりリセットを行う必要があります。

 

1.画面から手動でリセットボタンをクリックする。

2.デマンドアクションに「RESET」パラメータを指定し、イベントから呼び出す。

 

 

PC自身の時計により、毎時0 分、30分のタイミングで自動的にリセットを行う場合は、こちらのタイプを選択します。

 

この場合、毎時0分、30分にリセットタイミングのトリガを発生させる定刻イベントを別途設定し、イベントと組み合わせて設定します(左記2のケース)

 

 

hint

本画面ライブラリのサンプルでは、デフォルトとして「MANUAL」で、Panel Serverのイベントに毎時0分/30分に「RESET」パラメータを指定して呼び出す設定になっています。

 

 

11

サイクル時間(分)

デマンドサイクルの時間間隔(分)を指定します。デマンド時限は一般的に30 分単位のため、通常は「30」を指定します。

12

単位

デマンドグラフおよびデマンド値一覧に表示される単位を指定します。通常は「kW」を指定します。

13

予測計算方法

予測線の傾き算出方式を、以下の3種類から選択します。

 

名称

内容

TWOPOINTS
(二点算出法)

計算時点の現在時刻のデータと、予測計算時間(分)で指定した時間分離れた最も直近のデータの2点を通る直線(予測線)を引き、予測線上にあるデマンド時限終了時点のデマンド電力の予測値を求めます。

 

MOVING_AVERAGE
(移動平均法)

計算時点の現在時刻のデータと、予測計算時間(分)で指定した時間分離れた最も直近のデータの2点を通る直線(予測線)を引き、予測線上にあるデマンド時限終了時点のデマンド電力の予測値を求めます。

その後、さらに1つ前の過去データを基点として、予測計算時間(分)で指定した時間分離れた最も直近のデータを基に予測値を求めます。これを、「移動平均回数」で指定した件数だけ繰り返し、最終的にそれらの予測値の平均を求めます(つまり、二点算出法で算出された結果を、移動平均回数分過去にさかのぼり求めて、それらの平均を求めます)。

 

LEAST_SQUARES_METHOD

(最小二乗法)

計算時点の現在時間から予測計算時間(分)で指定した時間範囲内にあるデマンド電力の時系列データに基づき、最小二乗法により増分の傾きを求めて、直近のデマンド電力値1点を通る直線(予測線)を引き、予測線上にあるデマンド時限終了時点のデマンド電力の予測値を求めます。

 

 

hint

上表計算方法は、いずれも「予測開始時間(分)」で指定した時間の経過後に予測値計算が開始されます。デマンド電力の予測線は計算開始後に表示されます。

 

 

14

移動平均回数

予測計算方式で「MOVING_AVERAGE(移動平均法)」を選択した際に利用されます。移動平均算出時に、過去何点まで遡って算出するのかを指定します。

 

15

予測開始時間(分)

デマンドサイクル開始後、予告開始時間で指定した時間(分)が経過するまで予測線の描画を行いません。

16

予測計算時間(分)

予測線の計算を行う際に、現時点から過去何分までのログデータを予測計算の対象とするのかを指定します。

17

現在値出力タグ

指定したタグパスに、デマンド電力の現在値を転送します。

18

リセット出力タグ

指定したタグパスに、デマンド監視のリセット状況を転送します。リセット出力タグにはパルスが出力され、リセット実行時に即座にTRUE となり、数秒後に自動

的にFALSE に復帰します。

 

hint

デマンド監視のリセット状況を外部アプリに連携する場合や、アラームサーバで監視する場合に本タグを利用します。

 

 

19

予想値出力タグ

指定したタグパスに、デマンド電力の予測値を転送します。

20

予測不定時設定値

デマンド予測開始時間が経過する前など、予測値が無い状態の際に予測値として出力する設定値を指定できます。デフォルトでは「0」が設定されています。

 

また、マニュアルリセットが行われた際に、前回値などが不定であった場合、ここで設定した値が、前回値としてセットされます。

 

21

デマンド線設定

契約デマンド、目標デマンド、現在デマンド、予測デマンドの各ラインの表示色などを指定することができます。デマンド線設定画面を表示します。

 

22

過去デマンド表示

前回、前々回のデマンドグラフの表示設定を行うことができます。過去デマンド表示設定画面を表示します。

 

23

警報設定

デマンド監視警報の閾(しきい)値、表示色などを設定できます。警報設定画面を表示します。

 

24

データ保持

データの保持方法を以下から選択します。

 

サーバの再起動時は新たなサイクルで開始する

過去の情報は引き継がず、再起動後に新たにデマンドのサイクルを開始します。

サーバが再起動時に再起動前の情報を引き継いで動作させる

Panel Serverが再起動しても過去の情報を引き継いで動作します(推奨)。

サーバが再起動時に再起動前の情報を引き継いで動作させる(ログを残す)

前述の「サーバが再起動時に再起動前の情報を引き継いで動作させる」の動作とあわせて、デマンドサイクル毎のデマンドタグ値をログに残します。但し、本設定はデマンドサイクル中の値変化を確認する為のデバッグモードです。ログファイルは、デマンドフォルダ内の「Log」フォルダにデマンドサイクル毎に作成されます。本設定は、デバッグ目的以外での使用は控えて下さい。

 

25

ログ保持日数

「データ保持」で「サーバが再起動時に再起動前の情報を引き継いで動作させる(ログを残す)」を選択した場合、ログファイルの保存日数を指定します。

 

26

指定した回数分...

指定した回数分、通信が連続で失敗した時、カウンタ値をリセットします。通信エラー復帰後に予測線が跳ね上がることを防止するための機能です。0を指定した場合は、通信が失敗してもリセットを行いません。

 

27

保存/
キャンセル

 

保存

現在の編集内容を保存して設定画面を閉じます。

キャンセル

現在の編集内容をキャンセルして閉じます。

 

 

デマンド線設定画面
契約デマンド、目標デマンド、現在デマンド、予想デマンドに対して、グラフ表示の様式を設定する画面です。

form_demand_005

 

#

名称

説明

1

線設定一覧

各種デマンド線の設定を行います。

線色
グラフ表示の表示線色を設定します。
form_demand_017
 

線種
グラフ表示の線種を設定します。
form_demand_018
 

線太
線の太さをピクセル単位で設定します。
 

描画方法
グラフラインの描画方法を設定します。
form_demand_019

 

 

2

予測デマンド線を点滅させる

チェックを入れると予測デマンド線を点滅表示させます。

 

 

3

OK/
キャンセル

 

OK

現在の編集内容を保存して設定画面を閉じます。

キャンセル

現在の編集内容をキャンセルして閉じます。

 

 

 

過去デマンド表示設定画面
過去のデマンドグラフの表示設定をする画面です。

form_demand_006

 

#

名称

説明

1

過去デマンド操作

 

過去デマンド

追加

過去デマンドを追加します。

過去デマンド

挿入

過去デマンドを挿入します。

過去デマンド

削除

過去デマンドを削除します。

 

hint

過去デマンド表示は、上から登録順に、前回、前々回・・、の順で表示されます。追加・削除を行うことで、表示す

る過去デマンドグラフを追加・削除することができます。

 

2

過去デマンド一覧

過去デマンドの設定を行います。

表示
チェックを入れると、デマンドグラフ上に過去のグラフを表示します。
 

名称
デマンド値一覧に表示される名称を設定します。

 

線色
過去デマンドの表示線色を設定します。
form_demand_017
 

線種
過去デマンドの線種を設定します。
form_demand_018
 

線太
過去デマンドの太さをピクセル単位で設定します。
 

描画方法
過去デマンドラインの描画方法を設定します。
form_demand_019
 

値格納タグ
タグパスを指定すると、過去デマンド値をタグに転送する事ができます。

 

 

3

OK/
キャンセル

 

OK

現在の編集内容を保存して設定画面を閉じます。

キャンセル

現在の編集内容をキャンセルして閉じます。

 

 

警報設定画面
デマンド警報の警報設定をする画面です。

form_demand_007

 

#

名称

説明

1

アラームリセット方法

アラームのリセット方法を選択します。

予想値復帰リセット
デマンドサイクルのリセットでは警報を復帰させず、次回の予想値が復帰してリセットとします。

 

サイクルリセット
デマンドサイクルがリセットされた時点で警報を即座に復帰させます。
 

hint

デマンド警報をトリガとして外部システムなどでデマンド負荷制御を行っている場合を想定すると、「サイクルリセット」の場合、負荷制御の効果が上がる前にサイクルリセットにより警報が復帰してしまうと、負荷制御も(制御の効果が出る前に)OFFになってしまう懸念があります。

 

一方、「予想値復帰リセット」は、前述のような懸念を回避するために用意されたモードです。

 

デマンド監視が主要目的で、1サイクル中の警報を監視したい場合は「サイクルリセット」が向いています。

 

 

 

2

警報操作

 

警報追加

警報を追加します。

警報挿入

警報を挿入します。

警報削除

警報を削除します。

 

3

警報一覧

警報の設定を行います。

表示
チェックを入れると、警報ラインを表示します。チェックを外すとグラフ上の警報ラインは非表示となりますが、警報検出は行われます。
 

名称
デマンド値一覧に表示される名称を設定します。
 

警報出力タグ
タブパスを設定すると、デマンド警報の検出状況をタグに転送する事ができます。
 

hint

ここで設定したタグをアラームサーバの監視タグに設定するとデマンド警報をアラーム検出することが出来ます。

 

レベルタイプ
デマンド警報の閾(しきい)値設定タイプを設定します。「比率タイプ」は、警報電力の設定を割合で指定します。「生値タイプ」は警報電力の設定を値で指定します。
form_demand_020
 

警報電力
デマンド警報の閾(しきい)値を設定します。レベルタイプが「比率タイプ」の場合は、0-1の値で設定します。例えば目標デマンド値の90%を閾値として指定する場合は、「0.9」を指定します。レベルタイプが「生値タイプ」の場合は、値を直接指定します。
 

線色
警報ラインの表示線色を設定します。
form_demand_017
 

線種
警報ラインの線種を設定します。
form_demand_018
 

線太
警報ラインの太さをピクセル単位で設定します。
 

描画方法
警報ラインの描画方法を設定します。
form_demand_019
 

 

4

OK/
キャンセル

 

OK

現在の編集内容を保存して設定画面を閉じます。

キャンセル

現在の編集内容をキャンセルして閉じます。

 

 

カスタムプロパティ

本画面ライブラリが設定できるカスタムプロパティです。

 

基本

アクション名

_ActionName

default:Demand01

 

本ライブラリが接続するPanel Serverのデマンドアクションの名前を指定します。複数のデマンド監視を行う場合は、デマンドアクション名を「;」区切りで設定します。

 

グラフ

設定

背景色

_GraphBackColor

default:@DarkBackColor

 

グラフ部分の背景色を設定します。「無色を選択」を選択(プロパティを空)した場合は、背景が透明になります。「_GraphBackFile」で背景画像を設定する場合は、本プロパティを「無色を選択」とします。

 


軸線色

_GraphLineColor

default:@DarkLineColor

 

グラフ部分の枠色を指定します。

 


文字色

_GraphTextColor

 

default:@DarkTextColor

 

グラフ部分のテキスト色を指定します。

 


背景画像

_GraphBackFile

default:指定なし

 

グラフ部分の背景画像を設定します。絶対パスか相対パスで指定します。背景画像を有効にする為には、「_GraphBackColor」を「無色を選択」とします。

 


背景透明度

_GraphBackFileAlpha

default:1

 

「_GraphBackFile」で指定した画像ファイルの透過具合を指定します。「0-1」の間で透過割合を指定し、0が透明、0.5が半透明、1が透過無しとなります。

 

多国語化

設定

日時書式名

_DeteTimeFormat

default:@DATETIME

 

日付の表示書式。

 


数値書式名

_NumberFormat

default:@NUMBER.S

 

数値の表示書式。

 

 

本画面ライブラリで必要となるPanel Serverアクション

本画面ライブラリを利用するにあたり、Panel Serverで必要なアクションは以下になります。

 

デマンドアクション

デマンドを監視します。