画面作成の作業イメージ

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画面作成の作業イメージ

画面作成作業のイメージ

FA-Panelによる監視画面の作成は、Panel Editorによって行います。

 

監視画面の作成作業としては、「フォーム」と呼ばれる画面の下地(絵画のキャンバスのようなイメージです)に対して用意されている部品を張り付けて、個々の部品に必要な設定を行うことによって動きを付けていくようなイメージです。必要な設定とは、部品へのタグの割り付け(「バインド」と称します)や、表示する文言や色の指定などです。

 

そして、画面作成のために利用することができる部品の種類として、「コントロール」「部品ライブラリ」「画面ライブラリ」「フレームライブラリ」が用意されています。

 

■コントロール

 

コントロールとは、図形やボタン、ラベル(文字表示)などの、もっとも基本となる最小単位の部品です。絵を描くための「ライン」や「四角形」などの他、トレンドグラフやアラームサマリを表示するための各機能に特化した部品まで、多くの部品が用意されています。

 

■部品ライブラリ

 

部品ライブラリは、スイッチ機能、ランプ表示、数値表示、メーター表示などのほか、バルブやポンプなどの計装シンボル等、監視画面においてニーズの高い表示器、操作スイッチ、グラフィックシンボルをライブラリ化した部品です。部品ライブラリに含まれている各種部品は標準の「コントロール」を組み合わせて部品化されたもので、部品を画面に張り付けて簡単な設定を行うだけで利用することができます。

 

■画面ライブラリ

 

画面ライブラリは、アラーム監視やトレンドグラフ、散布図グラフ、デマンド監視グラフなど、監視画面としてニーズの高い主要機能が画面ごとライブラリ化された部品です。監視画面システムを構築する際に、選択画面から目的の機能の画面ライブラリを選んでドラッグ&ドロップするだけで、そのまま取り込んで利用することができます。画面ライブラリは完成度の高い高度な機能が部品化されており、特に手を加えることなく簡単な設定のみで利用することができます。

 

■フレームライブラリ

 

フレームライブラリは、フレームワークの形式でライブラリ化された部品です。フレームライブラリには、メニュー構造(画面呼び出し機能)や、画面のレイアウトなどの根幹の仕組みに加え、トレンド、アラーム、レポートなど、監視システムにとってニーズの高い主要な機能一式が組み込まれており、ユーザーが構築する監視システムの「ひな型」として利用することが可能です。グラフィック画面が必要ないユーザーの場合は、そのまま流用する事で監視システムを短期間で構築することができます。

 

 

これらの部品をフォームに張り付けて必要な設定を行い、あるいは機能の取り込みを行うことで、クライアント画面を作成していきます。

Panel Editorで作成した画面は設定ファイルとして保存され、Panel Browserによって実行して監視画面を表示します。

 

 

尚、FA-Panelでは、開発初心者から上級者までニーズに応じた構築方法を選択できます。それぞれのレベルに応じたチュートリアルが用意されています。ぜひご利用いただき、FA-Panelの理解を深めるためのヒントとしてお役立てください。

 

 

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Hint

バインド」とは、コントロールなどの部品とタグを結びつけるための機能です。

 

Hint

スクリプト」とは、FA-Panel独自のプログラミング言語です。演算や様々な処理を実現できます。