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外部タグと内部タグ

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外部タグは内部タグと区別するための呼び名で、総称してタグと呼ばれます。通信を行いたいPLCのアドレスを外部タグとしてサーバ上で定義することにより、PLCデバイスと連動したタグとなります。外部タグの値はPLCデバイスから定期的に読み込んだデバイス値に基づいて更新されます。つまり、Panel Browserから外部タグを参照して値表示を行うことにより、PLCデバイスの値を画面上に表示することができます。また、Panel Browserから外部タグの値を更新すると、画面から更新された値に基づいてPLCデバイスに書き込みを行います。

内部タグとは、クライアント内部のみで使用可能なタグです。内部タグは全てあらかじめ定義されており、サーバ側で定義する外部タグと同等の感覚でワーク的に使用できます。内部タグは必ず頭に「$」を付与します。使用可能な内部タグは下表に示すとおりです。

デバイス名

データ型

使用できる範囲

意味

数値型

$D0 ～$D9999

数値型（浮動小数点型）のタグです。

ブール型

$M0 ～$M9999

ブール型（TRUE or FALSE）のタグです。

文字型

$S0 ～$S9999

文字列型のタグです。

$BLINK

ブール型

$BLINK1 ～

$BLINK864000000

点滅するタグです。$BLINKの後に点滅の間隔をms単位で指定します。$BLINK1000は１秒ごとにTRUE(on) / FALSE(off)を繰り返します。このタグをバインドで使用して、色や可視状態などを点滅させることができます。

$INC

数値型

$INC1 ～

$INC864000000

指定した周期ごとに１ずつ値が増加するするタグです。$INCの後に周期をms単位で指定します。

$INC1000は１秒ごとに1ずつ増加を続けます。値が4294967295 / 周期になったら０に戻ります。

$SIN

数値型

$SIN1 ～

$SIN864000000

指定した周期で変化するSIN値（-1から1）のタグです。$SINの後に周期をms単位で指定します。

$COS

数値型

$COS1 ～

$COS864000000

指定した周期で変化するCOS値（-1から1）のタグです。$COSの後に周期をms単位で指定します。

$HSIN

数値型

$HSIN1 ～

$HSIN864000000

指定した周期で変化するSIN値のタグです。

$SINタグと異なり、0から100の間で変化します。$HSINのHはhundred(100)の頭文字です。

$HCOS

数値型

$HCOS1 ～

$HCOS864000000

指定した周期で変化するCOS値のタグです。

$COSタグと異なり、0から100の間で変化します。$COSのHはhundred(100)の頭文字です。

$NOW

時刻型

$NOW

現在の時刻です。秒単位で変化します。

$SYS

数値型

$SYS0 ～$SYS2

システム情報です。各アドレスごとに特別な意味を持っています。

各アドレスの意味については以下の通りです。

タグ	説明
$SYS0	Panel Serverへの接続状態を表します。 0 - 未接続（ログインの指示がない） 1 - 接続試行中（接続をトライしているが、まだ接続完了していない） 2 - 接続中（無事接続されている状態）
$SYS1	Panel Serverが二重化されている場合、現在接続しているPanel Serverのノード番号を表します。Panel Serverが二重化されていない場合は常に1です。 1 - Node1（PSNodeで設定されているIP上のPanel Server） 2 - Node2（PSNode2で設定されているIP上のPanel Server）
$SYS2	ノードとの接続状態です。Panel Serverが二重化されていない場合は$SYS0と同じです。 0 - 未接続（ログインの指示がない） 1 - Node1と接続試行中（接続をトライしているが、まだ接続完了していない） 2 - Node1と接続中（接無事接続されている状態） 3 - Node2と接続試行中（接続をトライしているが、まだ接続完了していない） 4 - Node2と接続中（接無事接続されている状態）

未接続の状態とは、ログインの指示が行われていないために接続が行われていない状態です。

通常はPSLoginStartupルートプロパティをAUTOに設定してシステム起動時に自動的にログインを行いますが、何らかの理由によってPanel Serverとの接続がうまくいかなかった場合には、$SYS0が「1 - 接続試行中」になります。

また、Panel Serverとの接続が正常に行われると$SYS0は「2 - 接続中」になります。「0 - 未接続」と「1 - 接続試行中」を特に区別する必要がない場合、Panel Serverと接続されているかどうかの判定には、$SYS0が2（接続）か否か（未接続）によって判断することができます。

$SOUND

数値型

$SOUND0 ～

$SOUND1

部品ライブラリの「サウンドセレクト」部品の制御に使用します。

各アドレスの意味については以下の通りです。

タグ

説明

$SOUND0

$SOUND0はサウンドセレクト部品に対するサウンド再生の停止とサウンド選択に使用します。

$SOUND0に０を書き込むと、サウンドセレクトは再生を停止します。$SOUND0に１から１０の整数を書き込むと指定されたサウンド番号のサウンドファイルを再生します。

$SOUND1はサウンドセレクトの有効／無効の制御に使用します。$SOUND1に０を書き込むと無効、１を書き込むと有効になります。尚、$SOUND1に１を書き込むと$SOUND0は０にリセットされます。

$SOUND1

$SOUND1はサウンドセレクト部品の有効／無効の制御に使用します。

$SOUND1に０を書き込むと無効、１を書き込むと有効になります。尚、$SOUND1に１を書き込むと$SOUND0は０にリセットされます。