更新のための通信はフォルダ毎に行われます。あまり、多くのフォルダに分割してしまうと本来１回の通信で行える通信があったとしても、強制的に通信が分散されてしまうため、通信が遅くなってしまいます。

例えば、フォルダが2個あり、それぞれにD0とD1のタグがあった場合、従来D0とD1を１回のパケットで通信ができるところを、フォルダが分かれているため、D0とD1との通信が2回のパケットに分かれてしまいます。

そういった場合、ユニットの以下のプロパティ「同じ更新周期の複数のフォルダをまとめて更新する」にチェックを入れると、複数のフォルダ内に定義した複数のタグを、自動的に一番最適な通信方法（最小通信パケット数になる）を自動的に算出し通信するようになります。

例えば、全てのフォルダを同じ更新周期（例えば1秒）にすると、1秒ごとに全てのタグに対して通信が行われます。

これは、値の更新という意味では最も早い方法になりますが、反面、値を更新している最中、書き込みなどの他の通信要求が待たされるというデメリットもあります。

まずは、すべてのフォルダを同じ更新周期にしてもらい、書き込みをしてみて問題がなければそのままでOKです。

もし、書き込みが待たされるような感覚がありましたら、1000msの更新周期のものと1001msの更新周期のフォルダを半々づつに定義すると、書き込み要求が入り込めるタイミングが増えるため、待たされる時間がへります。

また、1000msと1001msなどのフォルダでグループ分けする場合、できるだけ同じ種類のデバイス（D、Mなど）を同じ更新周期でまとまるように、グループわけするとより効率よく通信されます。

PLCと接続を行う際等は、

・連続したアドレス領域のタグを用意する

・用意するタグのデバイスやタイプは出来る限り一致させる

といった設定を行うことで、高速な通信を行うことができるようになります。

一部の特殊なユニットに限り、更新周期はユニットの通信設定で行う場合があります。

設定の詳細については「機器接続ガイド」より、実際に使用する機器の項目を参照してください。

例）Pingユニット

このような特殊なユニットについては、ここで設定した周期で実際に通信を行い、結果の反映はフォルダの更新周期で反映を行うという動作になります。

更新周期の計測の回数はデフォルトで100回になっています。

この回数を変更したい場合は「Tag」のプロパティの「更新周期の計測」タブで回数を設定してください。