PLCとの通信とモニタリング

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PLCとの通信とモニタリング

PLCとの通信開始

アプリケーションをオンラインに切り替えることにより、タグは通信可能な状態になります。

 

通信切替にはオフライン+オンライン3つの状態があります。

 

c_tag_0131

オフライン

通信を停止します。

c_tag_0132

オンライン(デバック)

仮想的に通信します(PLCとは通信を行いません)。PLCが手元に無い場合などに使用します。

c_tag_0133

オンライン(モニタ)

PLCと通信を行います。本パッケージにて現在値の確認や書き込みが行えます。

c_tag_0134

オンライン(最速)

PLCと通信を行います。本パッケージは最小化され、タスクトレイへアイコンとして表示されます。本パッケージの描画に関係するリソースを抑えることができるます。

 

また、タスクトレイのアイコンをダブルクリックすると事で、オンライン(モニタ)モードで表示します。その際、PLCとの通信が遮断されることはありません。

 

 

タグのランプ色について

タグの通信状況に応じて、タグの左側に表示される丸いランプの状態が変化します。

アプリケーションがオンラインになると、まずPLCとの接続処理が行われます。但し、タグに対する通信要求がない限り、ランプは黒色のままで待機している状態です。

タグに対する通信要求が発生するとランプが黒以外の色に変化します。

 

ここでいう要求とは、色々なケースがあります。

 

・クライアントからの通信要求(OPC/DDE/IPLinkなど)

・各アクションからタグが使用されている場合

・タグモニタビューなどから参照されている場合

 

各タグが受け取っている要求の種別は、ランプの色の状態によって判別できます。

 

 

tag_lamp_green(緑)

内部から「自動更新あり」でタグに接続されています。ここで言う内部とは、「タグ操作」「モニタリング開始」により、モニタリングの要求をした場合です。「モニタリング終了」により、再び黒色に戻ります。

 

tag_lamp_yellow(黄)

外部から「自動更新なし」でタグに接続されています。

 

tag_lamp_red(赤)

外部から「自動更新あり」でタグに接続されています。

 

「自動更新あり」の場合はフォルダで設定した更新周期でPLCと通信を行います。この自動更新(ポーリング)はフォルダ単位で通信が行われ、「自動更新あり」のタグのみ通信対象となります。

例えばフォルダの中に1万点のタグが定義されていたとしても、1点しか「自動更新あり」のタグがない場合は、その1点のみ通信を行います。

 

アイコン

通信要求

要求元

自動更新

tag_lamp_none

無し

tag_lamp_green

有り

内部※

する

tag_lamp_yellow

有り

外部※

しない

tag_lamp_red

有り

外部※

する

 

※「内部」とは、「タグ操作」「モニタリング開始」により、モニタリングの要求を行った場合です。それ以外は外部からの要求になります。

 

 

hint

OPC
OPC接続の場合、クライアントからアクティブタグとして接続されるとランプが赤色になり、アクティブでないタグとして接続された場合は黄色になります。

 

アクション
例えばロガーアクションの場合、タグフィールドの設定で「キャッシュ値でログをとる」のチェックを外しておくと、キャッシュ値を用意する必要がないため、ランプが黄色になり自動更新が行われません。

 

 

 

値のモニタリング

 

オンラインが開始している状態においても、タグへの通信要求が発生していない時はランプの表示は黒のままです(通信を開始していない、待機状態)。

この状態でPLCの値を確認したい場合には、以下の操作を行うことにより強制的に通信を開始し、値を確認することができます。

 

1.オンライン(モニタ)にする

 

2.タグリスト上で右クリックし、メニュー「タグ操作」「全タグモニタリング開始」を選択する
c_tag_0050

 

この操作により通信が開始され、ランプが緑色になったら通信が行われている状態です。画面から現在値を確認することができます。

 

 

値の書き込み

画面から強制的にPLCの値を変更したい場合は次の手順で書き込みを行えます。

 

1.タグのランプが赤もしくは緑色になっていることを確認する
それ以外の色の時は、上の手順で値のモニタを開始して下さい。

 

2.書き込みを行いたいタグ上で右クリックし、メニュー「タグ操作」「書き込み」を選択する
書き込みダイアログが表示されます。
c_tag_0051
 
 

3.書き込みを実行する
配列タグへ値を書き込みたい場合は「11,22,33,44,55」などのように値を「,」カンマで区切ります。
また、値の入力後に他のタグに対して書き込みを再度実行したい場合は、書き込みダイアログを表示したままで対象のタグを選択して書き込みを実行して下さい。
c_tag_0052
 
 
また、以下のように複数のタグを選択して書き込みを実行すると、複数のタグに対して同じ値を一度に書き込むことができます。
c_tag_0053