Modbus/TCP R3-NE1/R5-NE1/D3-NE1/D3-NE2/D5-NE1/72EM2

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Modbus/TCP R3-NE1/R5-NE1/D3-NE1/D3-NE2/D5-NE1/72EM2

デバイス一覧

対応するデバイスは以下のとおりです。(デバイス一覧の見方については、こちらを参照下さい。)

デバイス

キーワード

先頭アドレス

説明

単位

読み

書き

コイル(0x)

C

00001

10進数

ビット

入力ステータス(1x)

I

10001

10進数

ビット

×

入力レジスタ(3x)

IR

30001

10進数

ワード

×

入力レジスタ(3x 浮動小数用)

IRF

30257

10進数

ワード

×

保持レジスタ(4x)

HR

40001

10進数

ワード

保持レジスタ(4x浮動小数用)

HRF

40257

10進数

ワード

 

hint

R3-NE1との通信はModbus/TCPプロトコルを用いて行われています。

IOカードの構成により、入出力デバイスが上表アドレスにマッピングされます。R3-NE1の場合、以下のように割り付けられます。

詳しくはエム・システム技研マニュアル「リモートI/O変換器R3シリーズModbus/TCP(Ethernet)用通信カードR3-NE1」を参照してください。

 


Address

Data Type

Data

コイル

Coil 0x

1~1024

ビット

接点出力

入力ステータス

Input 1X

1~1024

ビット

接点入力

1025~1040

ビット

カード情報

1041~1056

ビット

異常情報

1057~1072

ビット

データ異常情報

入力レジスタ

Input Register 3X

1~256

整数(IR) ※

アナログ入力

257~768

浮動小数(IRF) ※

アナログ入力

保持レジスタ

Holding Register 4X

1~256

整数(HR) ※

アナログ出力

257~768

浮動小数(HRF) ※

アナログ出力

 

※整数領域である30001~30256もしくは40001~40256についてはIR/HRを利用してください。単精度浮動小数(IEEE 32bit)である30257~もしくは40257~についてはIRF/HRFを利用してください。

※R5-NE1の場合、入力レジスタ又は保持レジスタの浮動小数エリアを使用する場合は、IRF、HRFを使用せずIR、HRを選択して、「タイプ」を単精度浮動小数点型、「サイズ」を32bitとしてください。D5-NE1、72EM2経由R1Mシリーズなどと通信する場合も同様です。

 

hint

整数の桁をずらして小数として扱いたい場合は、「小数点の移動と切り捨てを行う」フィルタの設定を行います。

 

c_plc_0624

 

 

 

アドレスの桁数について

本ドライバは、Modbus/TCPのアドレス設定で5桁と6桁を指定できるようになっています。桁数で選択するドライバが異なるため、仕様に合わせてドライバを選択してください。

 

c_plc_0625

 

設定用ソフト及びマニュアルについて

設定用ソフト「R3CON」(エム・システム技研)やR3-NE1等のマニュアル「リモートI/O変換器R3シリーズModbus/TCP(Ethernet)用通信カードR3-NE1」は以下のWEBからダウンロードできます。

 

http://www.m-system.co.jp/

 

 

72EM2の場合の通信設定について

72EM2を使用する場合、接続テストダイアログおよびフォルダのネットワーク設定には、接続するリモートI/Oのノード番号を設定してください。

 

【接続テストダイアログ】

c_plc_0635

【フォルダのプロパティ】

c_plc_0636

 

注意事項について

機器側の仕様により、一定時間TCP/IPの通信が行われなかった場合、接続をクローズする仕組みがあります。そのため、その一定時間のタイムスパンより長い更新周期を設定している場合、通信エラーが発生します。

 

参考:R3-NE1は、既定値が180秒。設定可能な範囲は0から3276.7秒。

※設定方法や指定方法については機器側のマニュアルなどを参照してください。

 

もし、このタイムスパンより長い更新周期を指定する必要がある場合は、ユニットの通信設定でリトライ回数に1以上を指定してください。この設定により、内部的に1度目の通信は失敗しますが、リトライにより再オープンされたコネクションで接続されることになるため、通信エラーが発生しなくなります。

c_plc_0637

 

接続例

接続対象はR3シリーズになります。Ethernet接続を行う場合の設定例です。

 

使用機種

項目

機種等

リモートI/O

R3シリーズ

通信ユニット

R3-NE1

 

設定環境

項目

環境

OS

Windows7 Professional 64Bit

ツール

R3CON Ver2.35

 

設定詳細

項目

設定

設定項目

設定例

PLC側の設定

ツールで設定

IPアドレス

192.168.0.100

サブネットマスク

255.255.255.0

ポート番号

502(固定)

パソコン側の設定

ユニット設定

IPアドレス

192.168.0.1

ポート番号

自動

※パソコン側の設定の大部分はユニット側の設定に合わせ込む形になります。

 

 


接続例でのPLC側の設定

「R3-NE1」に設定を行います。設定はR3CONなどで行います。

 

1.R3CONを起動して、「Connect」-「Connect」を選択し、R3-NE1と接続を行う
 

2.接続後、表示された「Ethernet Setting」ボタンを押す
c_plc_0628
 

3.表示されたダイアログで以下の設定を行い、「Download」ボタンを押して、設定を書き込む
c_plc_0629
 

設定

設定内容

IP Address

192.168.0.100

Subnet Mask

255.255.255.0

 

attention

パラメータ設定後は、リモートI/Oの電源を1度落とすなどして、設定の反映を行う必要があります。

 


接続例でのパソコン側の設定

Serverアプリケーションを用いて、通信設定を行ったPLCと接続を行います。

 

1.ツリーの「Application」-「Driver」を右クリックして、ドライバの追加を選択する
 

2.表示されたドライバ一覧から以下のユニットを選択し、追加を行う
c_plc_0630
 
 

3.追加されたユニット(U01)のプロパティを開き、通信設定をクリックする
c_plc_0631
 
 

4.「パソコン側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0632
 

設定

設定内容

パソコンIPアドレス

192.168.0.1

パソコンポート番号

10001

 

5.「ユニット側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0633
 

設定

設定内容

ユニットIPアドレス

192.168.0.100

ユニットポート番号

10001

 

6.「ピングテスト」を選択し、ピングが正常に通るか確認を行う
「Ping test is success~」といったメッセージが表示されれば、テストはOKです。

 

7.接続テストを行い、接続確認を行う
c_plc_0634
 
「接続OK」といったメッセージが表示された場合、接続確認OKとなります。