Modbus/TCP

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Modbus/TCP

デバイス一覧

対応するデバイスは以下のとおりです。(デバイス一覧の見方については、こちらを参照下さい。)

デバイス

キーワード

先頭アドレス

説明

単位

読み

書き

コイル(0x)

C

00001

10進数

ビット

入力ステータス(1x)

I

10001

10進数

ビット

×

入力レジスタ(3x)

IR

30001

10進数

ワード

×

保持レジスタ(4x)

HR

40001

10進数

ワード

 

 

本ドライバについて

Modbus/TCPはモディコン社が提唱したオープンな通信プロトコルです。そのため他社のModbus/TCP規格に対応した機器を使用すればこのドライバで接続可能な場合があります。

 

ただし、弊社ドライバはモディコン社製機器をターゲットとしてドライバ開発を行っているため、場合によっては他社製の機器とは接続出来ない場合があります。そのため、他社製のModbus/TCP対応機器と通信を行う場合は、必ず事前テストを行っていただくことを推奨します。また、通信テストの際には接続確認のみではなく、想定しているアドレスへの読込み、書込みそれぞれが正しく動作することを確認するようにしてください(機種により、読み書きのコマンドの動作に差異がある場合があるため)。

 

 

アドレスの桁数について

本ドライバは、Modbus/TCPのアドレス設定で5桁と6桁を指定できるようになっています。桁数で選択するドライバが異なるため、仕様に合わせてドライバを選択してください。

 

c_plc_0604

 

接続例

接続対象はTSX P57 1634になります。Modbus/TCPを使用したEthernet接続を行う場合の設定例です。

 

使用機種

項目

機種等

PLC

TSX P57 1634

通信ユニット

ENY PORT

 

設定環境

項目

環境

OS

WindowsXPProfessional 32Bit

ツール

Unity Pro XL Ver2.2

通信ケーブル

TSXPCX3030

 

設定詳細

項目

設定

設定項目

設定例

PLC側の設定

ツールで設定

IPアドレス

192.168.0.100



サブネットマスク

255.255.255.0



ポート番号

502(固定)

パソコン側の設定

ユニット設定

IPアドレス

192.168.0.1



ポート番号

自動

※パソコン側の設定の大部分はユニット側の設定に合わせ込む形になります。

 

 


接続例でのPLC側の設定

「TSX P57 1634」に設定を行います。設定はUnity Pro XLなどで行います。また、ここではPLCの設定を専用ケーブル「TSXPCX3030」で行います。
 

1.専用ケーブルをターミナル(TER)ポートに接続し、ケーブルのダイアログを「TER Direct」とする

 

2.Unity Pro XLを起動して、「PLC」-「Standard Mode」を選択する
 

3.「PLC」-「Set Address」を選択する
 

4.設定画面から「Communication Parameters」を選択する
c_plc_0605
 

5.表示されたダイアログから「Driver Settings」を選択する
c_plc_0606
 

6.表示された設定画面から「UNITELWAY Driver」タブの「Configuration」を選択する
c_plc_0607
 

7.表示されたStation Listの1つ目を選択し、「Edit」ボタンを押下する
c_plc_0608
 

8.Edit画面から専用ケーブルを接続したCOMポートの割付けを行う
c_plc_0609
 

9.設定完了後、各ダイアログの「OK」ボタンを押していき、設定を終了する。設定終了後、以下の内容で「Test Connection」を押下し、通信確認を行う
c_plc_0610
 

設定

設定内容

Address

SYS

Media

UNTLW01

 

10.メニューの「PLC」-「Connect」を選択し接続を行う
 

11.ツリーより「Communication」-「Network」を選択し、右クリックメニューの「New Network」を選択する
c_plc_0611
 

12.新規ネットワーク追加画面が表示されるため、「OK」を押下し設定を追加する
c_plc_0612
 

13.追加したネットワーク設定に対して、IP等の設定を行う
c_plc_0613

 

設定

設定内容

IP address

192.168.0.100

Subnetwork mas

255.255.255.0

 

14.ツリーからTSX ETYPORTを選択し、ネットワーク設定割付け画面を表示する
c_plc_0614
 

15.Functionで「ETH TCP IP」を選択し、Net Linkで先ほど追加したネットワーク設定をリンクさせる
c_plc_0615

 

16.メニューの「PLC」-「Transfer Project to PLC」より、PLCに設定を書き込む
 

 


接続例でのパソコン側の設定

Serverアプリケーションを用いて、通信設定を行ったPLCと接続を行います。

 

1.ツリーの「Application」-「Driver」を右クリックして、ドライバの追加を選択する
 

2.表示されたドライバ一覧から以下のユニットを選択し、追加を行う
c_plc_0616
 
 

3.追加されたユニット(U01)のプロパティを開き、通信設定をクリックする
c_plc_0617
 
 

4.「パソコン側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0618
 

設定

設定内容

パソコンIPアドレス

192.168.0.1

パソコンポート番号

10001

 

5.「ユニット側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0619
 

設定

設定内容

ユニットIPアドレス

192.168.0.100

ユニットポート番号

10001

 

6.「ピングテスト」を選択し、ピングが正常に通るか確認を行う
「Ping test is success~」といったメッセージが表示されれば、テストはOKです。

 

7.接続テストを行い、接続確認を行う
c_plc_0620
 
「接続OK」といったメッセージが表示された場合、接続確認OKとなります。