iQ-Fシリーズ FX5 CPU内蔵ポート相当

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iQ-Fシリーズ FX5 CPU内蔵ポート相当

デバイス一覧

対応するデバイスは以下のとおりです。(デバイス一覧の見方については、こちらを参照下さい。)

デバイス

キーワード

先頭アドレス

説明

単位

読み

書き

入力リレー

X

000000

16進数

ビット

出力リレー

Y

000000

16進数

ビット

内部リレー

M

000000

10進数

ビット

特殊リレー

SM

000000

10進数

ビット

ラッチリレー

L

000000

10進数

ビット

アナンシェータ

F

000000

10進数

ビット

エッジリレー

V

000000

16進数

ビット

リンクリレー

B

000000

16進数

ビット

特殊リンクリレー

SB

000000

10進数

ビット

ステップリレー

S

000000

10進数

ビット

タイマ接点

TS

000000

10進数

ビット

タイマコイル

TC

000000

10進数

ビット

積算タイマ接点

SS

000000

10進数

ビット

積算タイマコイル

SC

000000

10進数

ビット

カウンタ接点

CS

000000

10進数

ビット

カウンタコイル

CC

000000

10進数

ビット

タイマ現在値

TN

000000

10進数

ワード

積算タイマ現在値

SN

000000

10進数

ワード

カウンタ現在値

CN

000000

10進数

ワード

データレジスタ

D

000000

10進数

ワード

特殊レジスタ

SD

000000

10進数

ワード

リンクレジスタ

W

000000

16進数

ワード

特殊リンクレジスタ

SW

000000

16進数

ワード

インデックスレジスタ

Z

000000

10進数

ワード

ファイルレジスタ(現ブロック)

R

000000

10進数

ワード

 

バイナリプロトコルとアスキープロトコル

三菱電機の通信プロトコルには「バイナリコード交信」と「ASCIIコード交信」のどちらかが選択できます。バイナリコード交信の方が、パケット長が短いため、高速に通信が可能です。特に理由が無い場合は、バイナリコード交信を推奨します。

 

例えばGX-Works3を使用している場合はネットワークのパラメータ設定で設定します。

c_plc_0136

 

バイナリコード交信で通信する場合、以下のユニット選択時、バイナリプロトコルを選択してください。

c_plc_0137

 

接続例

接続対象はiQ-Fシリーズになります。iQ-F FX5はCPU付属の内蔵Ethernetポートを備えているため、このポートを使用して接続を行います。iQ-FシリーズはGX-Developerでは設定を行うことができないため、GX-Works3を使用します。

 

使用機種

項目

機種等

PLC

FX5UCPU

通信ユニット

CPU付属ポート

 

設定環境

項目

環境

OS

Windows8 Professional 64Bit

ツール

GX-Works3 Ver1.008J

 

設定詳細

項目

設定

設定項目

設定例

PLC側の設定

ツールで設定

IPアドレス

192.168.0.100

サブネットマスクパターン

255.255.255.0

デフォルトルータIPアドレス

192.168.0.200

交信データコード設定

バイナリコード交信

RUN中書込の許可

許可する

プロトコル

UDP

オープン方式

MCプロトコル

ポート番号

8192(16進数2000)

パソコン側の設定

ユニット設定

IPアドレス

192.168.0.1

ポート番号

自動

通信プロトコル

UDP(バイナリコード交信)

フォルダ及び通信テスト時設定

ネットワーク番号

0

PC番号

FF

要求先ユニットI/O番号

03FF

※パソコン側の設定の大部分はユニット側の設定に合わせ込む形になります。

 


接続例でのPLC側の設定

「FX5U」に設定を行います。設定はGX-Works3などで行います。

 

1.GX- Works3を起動して、新規プロジェクトを作成する
 

2.メニューの「オンライン」-「接続先指定」を開き、PLCと通信ができることを確認する
 

3.ナビゲーションツリーの「パラメータ」-「接続するCPU名(ここではFX5UCPU))」-「ユニットパラメータ」-「Ethernetポート」をダブルクリックして、パラメータ設定を以下のように行う
c_plc_0138
 

設定

設定内容

IPアドレス

192.168.0.100

サブネットマスク

255.255.255.0(環境に合わせて設定)

デフォルトゲートウェイ

192.168.0.200(環境に合わせて設定)

交信データコード

バイナリ

 

4.「相手機器接続構成設定」をダ選択し、Ethernet構成画面を表示する
c_plc_0128

 

5.Ethernet構成画面で接続機器としてSLMPを追加する
機器をユニット一覧より「SLMP接続機器」を選択し、構成画面へドラッグ&ドロップで追加します。
c_plc_0129
 

6.「SLMP接続機器」が追加されたら、以下のような設定を行う
c_plc_0139
 

設定

設定内容

プロトコル

UDP

ポート番号

8192(10進数で指定します)

センサ機器-IPアドレス

192.168.0.1(パソコン側のIPアドレスを設定します)

 

attention

従来のQシリーズなどをGX-Developerで設定を行う際、ポート番号は16進数で設定する必要がありましたが、GX-Works3でiQ-FシリーズCPUに対して設定を行う場合、ポート番号の指定は10進数で行うものとなるため、注意してください。

 

7.メニューの「設定反映して閉じる」をクリックして、設定を反映し、画面を閉じる
c_plc_0131
 

8.メニューの「オンライン」-「シーケンサへの書込み」で、パラメータをPLCへ書き込む
c_plc_0133
 

attention

パラメータ設定後は、PLCの電源を1度落とすなどして、設定の反映を行う必要があります。リモートリセットがツールから行える場合がありますが、確実に反映させるために、電源を1度落とすことをお勧めします。

 

 


接続例でのパソコン側の設定

Serverアプリケーションを用いて、通信設定を行ったPLCと接続を行います。

 

1.ツリーの「Application」-「Driver」を右クリックして、ドライバの追加を選択する

 

2.表示されたドライバ一覧から以下のユニットを選択し、追加を行う
アスキープロトコルで通信を行う場合は、アスキープロトコルを選択してください。
c_plc_0140
 

3.追加されたユニット(U01)のプロパティを開き、通信設定をクリックする
c_plc_0800
 

4.「パソコン側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0123
 

設定

設定内容

パソコンIPアドレス

192.168.0.1

パソコンポート番号

自動

 

hint

Ethernetポートに直接接続を行う機種の場合、接続相手のポート番号を指定することができないため、パソコン側ポート番号は「自動」としてください。

 

5.「ユニット側設定」で以下のように設定を行う
c_plc_0116
 

設定

設定内容

ユニットIPアドレス

192.168.0.100

ユニットポート番号

8192(10進数で指定)

 

6.「ピングテスト」を選択し、ピングが正常に通るか確認を行う
「Ping test is success~」といったメッセージが表示されれば、テストはOKです。
 

7.「通信詳細」でプロトコルを選択する
c_plc_0117
 

設定

設定内容

プロトコル

UDP(推奨)

 

8.接続テストを行い、接続確認を行う
c_plc_0118
 
「接続OK」といったメッセージが表示された場合、接続確認OKとなります。

 

attention

ユニットの通信設定ダイアログ内の「その他詳細設定」にてCPU監視タイマが設定できます。

CPU監視タイマとは、パソコンからコマンドを受信してから、それに対する応答を返すまでの、PLC側の待ち時間です。

MELSECNETやCC-Linkなど経由で他のPLCのデバイスを参照している場合は、必ず適当な時間を設定します(CPU監視タイマに0を指定し、他のPLCの電源が落ちるなどの状態になった場合、Ethernet通信自体ができなくなります)。詳しくは、PLC側のマニュアルを参照してください。