ロギング要求をPLCから受け取る

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ロギング要求をPLCから受け取る

概要

PLCのラダーロジックによって計算された演算値をログデータに保存したい場合、演算が終了したことを表すビット信号をPLCからハンドシェイクビットとして受け取り、そのビットのON/OFFによってロギングを行うことで演算結果を確実にロギングすることができます。このような場面では、イベントログのトリガを前述のハンドシェイク用ビットタグによって発生させるように設定します。

 

ここでは、三菱PLCでのラダーシーケンスを例に、ハンドシェイクビットとして「D0002」を用い、「D0000」「D0001」のデータをロギングする方法について解説します。

 

この機能のサンプルは、以下からご利用頂けます。

 

 

attention

サンプルでは三菱電機製PLCへ接続するためのDriverが指定されています。そのため、実機がない状態でサンプルを動作させたい場合は、デバッグオンラインを使用してください。

デバッグオンラインは赤い三角ボタンで実行できます。この機能は実際に接続を行わずに、仮想的にオンラインを行うデバッグモードです。そのため、実機がなくてもサンプルを動作することが可能になります。

c_action_logger_0121

 

設定手順

タグの設定

1.接続Driverに三菱電機のEthernet接続、Qシリーズ相当のものを選択します。実際の接続に関しては、機器接続ガイドを参照してください。c_action_logger_0096
 

 

2.データ収集のためのタグ「U01.F01.D0000」「U01.F01.D0001」及びハンドシェイク用のタグ「U01.F01.D0002」を設定します。c_action_logger_0097

 

 


アクションの設定

1.ロガーアクション「A01」を追加します。時刻フィールド及び「D0000」と「D0001」のタグフィールドを作成します。c_action_logger_0098
 

 

2.「処理が終了した時」のスクリプトで、ハンドシェイクビットをOFFにする処理を記述します。ここでは、以下のように記述します。
 
c_action_logger_0099

 

U01.F01.D0002 = 0

 

 


イベントの設定

1.タグイベントを1つ追加します。「U01.F01.D0002」が1になったときに発生するように設定し、実行アクションにA01を指定します。c_action_logger_0100
 
ラダー側では、ロギングを指示したいタイミングで「D0002」をONにするように設定します。タグイベントはD0002のONを検出し、アクションが実行されます。

 

 

解説

以下は三菱PLCのラダーサンプルです。

 

c_action_logger_0101

 

ラダープログラムが実行されると、「D0000」および「D0001」へデータをセットし、ハンドシェイク用の「D0002」に「1」がセットされます。ロガーをオンラインにすると、「D0002」の値が「1」である事によりタグイベントが発生し、第1回目のロギングが行われます。ロギング終了後、ロガーアクションによって「D0002」に「0」が書き込まれます。

 

このラダーの例では、「D0002」が「0」になると、PLCはラダープログラムの[ = D2 K0]の条件により各MOVP命令が実行されて「D0002」に再び「1」が設定され、ロギングが繰り返し行われます。この動作はロガーがオフラインになるまで繰り返し実行されます。